今季からアイランドリーグでは米独立リーグの外国人選手が各球団に獲得することになりました。香川にやってきたのは、内野手のウィルバー・ペレスと右腕のアレックス・マエストリです。

 ペレスは走攻守3拍子揃った選手。強いて似たタイプをあげるとすれば、カープからメジャーリーガーになったアルフォンソ・ソリアーノでしょうか。現状ではショートのレギュラーとして考えています。

 打順は2番か6番で行くことになるでしょう。足の速さはチームでもトップクラスですが、リードは小さめです。これはマイナーのみならず、メジャーにも共通した傾向で、日本のように細かい走塁技術を教えれば、もっと足を生かしたプレーができるようになるでしょう。

 打撃はややクセがあり、変化球への対応が課題です。近年はメジャーでも手元で曲がる変化球が多様になっており、それがマイナー止まりだった要因でしょう。ゲームのなかでどれだけ日本の野球に慣れるかがポイントになります。

 またマエストリはまだチームに合流していませんが、150キロの速球を投げると聞いています。イタリア代表としてWBCにも出場している選手です。実際にピッチングを見てみて、起用法を決めたいと考えています。

 香川のみならず、他チームに来ている外国人も能力は高そうです。先日、高知とオープン戦をした際には、右腕のチャーリー・ウェザヴィーが登板しました。フィリーズの3Aで投げた実績があり、コントロールがよく、クイックもできる。手強い相手になると感じました。またバッターのキース・ブラックオーもスイングがしっかりしています。

 こういった力のある外国人の加入はリーグにとってレベルアップにつながります。選手たちにとってもいい刺激となるはずです。

 開幕まで、あと1週間。4月の間はいろんな選手に出場機会を与えながら、秋を最高のかたちで迎えられるよう頑張ります。ホーム開幕戦は8日(13時~、レクザム)です。たくさんの応援、よろしくお願いします。

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