21日のFC町田ゼルビア戦は4-2の勝利。このところ2戦連続で無得点だっただけに攻撃陣が結果を出し、いい試合になりました。次節(28日)はホームにJ2優勝を決めたヴァンフォーレ甲府を迎えるだけに弾みのつく1勝です。



実はこの日は、僕の誕生日。残念ながらピッチには立てず、バースデーゴールとはなりませんでしたが、チームが勝ったことでいい1日となりました。



試合後にはサポーターの方に、くす玉を用意していただき、J2で100試合出場を果たしたMF田森(大己)とともにお祝いをしてもらいました。



そして、その後に待っていたのがチームメイトからのウォーターシャワー。水だけでなら良かったのですが、スポーツドリンクもかけられて体がベトベトになってしまいましたね(苦笑)。試合に出ていなかった選手は帰りのバスまでの時間にトレーニングがあったため、そのまま走るのはとても気持ち悪かったです……。



翌日、家に帰ると家族がちょっとしたパーティーを開いてくれました。皆でケーキを囲みながら、嫁さんの手料理で水入らずの時間を過ごせました。



Facebookを通じてもメキシコやスペイン時代の友人からお祝いのメッセージが何通も届いていました。35歳になって、こんなに大勢の方に誕生日を祝っていただける人間はそういません。多くの人に支えられ、サッカー選手を続けられていることへの感謝の気持ちが自然とこみあげてきました。



選手である以上、皆さんからいただいた思いには、ピッチで応えるのが一番だと考えています。次節に対戦する甲府は現状、J2最強のチーム。だからこそ相手に不足はありません。しっかり準備して、出場機会が巡ってくれば、ぜひゴールを決めたい。そう強く思っています。



甲府といえば、僕よりも年上の伊東輝悦さんがいます。38歳でも主力として活躍している姿には尊敬の一語です。清水時代の伊東さんとは何度もマッチアップしましたが、派手さはないのに相手の攻撃の芽を的確に摘む察知力は非常に優れていました。



加えてボールの持ち方がうまく、相手が嫌がるところでどんどんパスを出してきます。年齢を重ねるとフィジカル面で落ちる部分もあるでしょうが、それを、これまでの経験や日頃のトレーニングでうまく補っているように感じます。



何より、長く競技を続けるにはサッカーに対する情熱が人一倍ないと若手との競争に勝てません。何歳になっても成長はできる――きっと伊東さんも年齢を言い訳にはしていないのでしょう。



それは僕も、まったく同じ考えです。ピッチに立っている以上、年齢は関係ありません。勝つか負けるか、やるかやられるか。それだけだと思っています。



だからこそ、何が起きても後悔のないよう準備だけは怠らない。それが僕のポリシーです。いい準備ができなければ、いい結果は出ません。原因も結果は必ずつながるものです。



これはサッカーだけに限らない話かもしれませんね。またひとつ年を重ねましたが、1日1日を大切に、前を向いて今まで以上に頑張っていきたいと考えています。



残り3試合、必ずゴールを決めます! 応援、よろしくお願いします。



(この連載は毎月第2、4木曜更新です)


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