6回目を迎えた東京カープ会が29日夜、新宿区の四谷区民ホールで行われた。会場をホールに変更し、1年3カ月ぶりに開催された会には呼びかけ人の当HP編集長・二宮清純、川口和久氏(野球解説者)、田辺一球氏(スポーツジャーナリスト)、上田哲之氏(書籍編集者)に加え、スペシャルゲストとして現役時代は左の主砲として活躍し、昨季まで打撃コーチを務めた小早川毅彦氏(写真)が登場。過去最多となる約340人のカープファンを前にしたトークショーは熱く盛り上がった。
<協賛:萩森水産株式会社 明治製菓株式会社 株式会社すぐる 株式会社旭堂 株式会社やまだ屋 株式会社ソアラサービス 有限会社たけうち
 年末に実施した過去5回とは異なり、今回のカープ会は初めてシーズン開幕に合わせて開かれた。開幕3連戦でカープが中日に負け越したこともあり、川口氏、小早川氏の現役時代の思い出話もそこそこに話題は現状のチームの問題点へ。エース大竹寛の状態から、クローザー永川勝浩の重大な欠点、代打の切り札・前田智徳の起用法に話は及んだ。「前田智はファーストでも試合に出たい意欲は強い」。現場をよく知る小早川氏ならではの情報に、会場はどよめいた。

 さらに中盤からは、おなじみの田辺氏、上田氏が合流し、参加者からの質問コーナーへ。「中日に勝てないのはなぜ?」「小早川さんのコーチとしての成果は?」「ショートは小窪と梵、どちらにすべきか?」……。参加者は皆、カープを愛するファンだけに、鋭い質問が次々と飛び出し、トークはさらに熱を帯びる。その後もブラウン前監督と、野村謙二郎監督のチームづくりの違いや、ドラフト戦略や選手育成まで、万年Bクラス脱却に向けた提言が壇上から次々と出された。

 ラストを飾ったのは総勢70名に当たるプレゼント大抽選会。やまだ屋とソアラサービスのコラボレーションで新発売されたもみじ饅頭「赤もみじ」、萩森水産提供のじゃこ天・蒲鉾の詰め合わせ、すぐるの「カープかつ」、旭堂の「カープ最中」、たけうちの「カープクッキー」、明治製菓のお菓子詰め合わせなど、協賛各社から提供された品物が多数用意された。また栗原健太選手のサイン入り2010キャンプ帽子、前田健太選手のサイン色紙、天谷宗一郎選手のサイン入り『カープ保存版2009−2010』といった選手のグッズも次々と当選者が決まった。さらにはレアグッズとして川口氏、小早川氏らカープ戦士が歌った「今が青春 パート2」を収録したCDもプレゼントに。川口氏が歌っているパートがホール内に流されると、本人は赤面していた。

 最後は二宮が「“今度こそビールかけをするぞ”と言って、ここまで一度もできていない」と苦笑いしながらも、参加者全員で「今年こそ優勝するぞ!」と気勢をあげ、2時間の会を締めくくった。

※トークショーの詳しい内容については後日、東京カープ会のコーナーと携帯サイト「二宮清純.com」内で随時掲載予定です。