四国・九州アイランドリーグ長崎セインツの長冨浩志監督が解任された。後任には元西武の古屋剛コーチが昇格する。現役時代は広島、日本ハムなどで活躍した長富前監督はBCリーグ石川ミリオンスターズのコーチから昨季、長崎の監督に就任。前期はチームを初優勝に導いていた。また松井宏次が東北楽天から育成指名を受けるなど、育成面でも結果を残していた。長崎は4月終了時点で3勝6敗1分の最下位。球団は解任の理由を成績不振としている。
 長崎はリーグ参入初年度の08年にも河埜敬幸監督(現関西独立リーグ紀州レンジャーズコーチ)、岡本克道コーチ(現横浜1軍投手コーチ)を前期で解任したことがある。結局、後任が決まらず、後期は前田勝宏投手(現関西独立リーグ明石レッドソルジャーズ)が兼任で監督代行を務めた。結果はもちろん選手育成も重視される独立リーグにおいて、シーズン途中の指導者の交代はあまりプラスにならない。長崎は現時点で1年間の運営を維持する資金が賄えず、経営難に陥っている。今回の解任劇には、単なる成績不振とは限らない側面もありそうだ。

>>長崎・長冨浩志「今年のチームは86年Vのカープ?」(野球西国巡り、2010年4月掲載)

◇5月2日(日)
【アイランドリーグ】

 高知、3試合連続零封負け(香川2勝、レグザム、1,235人)
高知ファイティングドッグス 0 = 000000000
香川オリーブガイナーズ  1 = 00100000×
勝利投手 前川(3勝0敗)
敗戦投手 野原(3勝1敗)

 初回8連打8得点で快勝(徳島2勝2敗1分、オロナミンC、475人)
長崎セインツ          0 = 000000000
徳島インディゴソックス   9 = 80000010×
勝利投手 片山(2勝0敗)
敗戦投手 土田(1勝3敗)

<順位表> 勝  負  分  勝率   差
1.香川   8  0  0  1.000
2.高知   6  5  0  .545  3.5
3.愛媛   5  5  0  .500  0.5
4.徳島   5  6  1  .455  0.5  
5.長崎   4  7  1  .364  1.0

【JFBL交流戦】

 継投で1点差逃げ切り(愛媛1勝、伊勢倉田山、423人)
愛媛マンダリンパイレーツ  2 = 000110000
三重スリーアローズ     1 = 000001000
勝利投手 赤嶺(1勝0敗)
敗戦投手 倉崎(0勝2敗)
セーブ   入野(0勝1敗1S)
本塁打  (愛)末次2号ソロ

<順位表> 勝  負  分  勝率   差
1.大阪   3  5  0  .375
2.三重   4  7  0  .364  0.5

【BCリーグ】
 寺田、4安打完封勝ち(新潟2勝4敗、長野オリンピックスタジアム、1,803人)
新潟アルビレックスBC   2 = 000000002
信濃グランセローズ     0 = 000000000
勝利投手 寺田(1勝0敗)
敗戦投手 杉山(3勝2敗)
本塁打  (新)清野1号2ラン

 石川、今季初の3連勝(石川2勝2敗、アルペンスタジアム、2,088人)
石川ミリオンスターズ   6 = 000000060
富山サンダーバーズ   2 = 010000100
勝利投手 大輔(2勝2敗)
敗戦投手 日名田(1勝2敗)

 群馬、今季初の4連勝(群馬2勝0敗、福井フェニックススタジアム、1,682人)
群馬ダイヤモンドペガサス   20 = 334230050
福井ミラクルエレファンツ    0 = 000000000
勝利投手 清水(2勝1敗)
敗戦投手 石井(0勝2敗)
セーブ   キム(1勝0敗1S)
本塁打  (群)カラバイヨ6号3ラン、7号2ラン

【関西独立リーグ】

 黄秀賢、9回に勝ち越し打(コリア2勝1敗、紀三井寺、267人)
コリア・ヘチ        5 = 000100004
紀州レンジャーズ    4 = 000000103
勝利投手 金鎮ウ(1勝0敗)
敗戦投手 藤井(0勝1敗1S)
セーブ   洪大山(1勝0敗1S)

<順位表> 勝  負  分  勝率   差 
1.神戸   7  4  0  .636
2.明石   5  4  2  .556  1.0
3.コリア  6  5  1  .545    0
4.紀州   3  8  1  .272  3.0