世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が11月に日本と台湾で初開催する国際大会「プレミア12」に向けて、野球日本代表の「侍ジャパン」が10日、候補選手45名を発表した。7月に発表された65名の1次候補選手から最年長40歳の黒田博樹をはじめ、前田健太(ともに広島)、大谷翔平(北海道日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)、中村剛也(埼玉西武)、山田哲人(東京ヤクルト)らがロースター入りした。ルーキーでは山崎康晃(DeNA)が唯一選ばれた。今後は最終メンバー28選手を10月上旬に決定する。小久保裕樹監督は「現時点で考えられるベストの45名を選出しました」とコメントを発表した。
 球団別では埼玉西武が20歳のスラッガー・森友哉(埼玉西武)が入るなど最多の8名。逆にセ・リーグで首位の阪神は藤浪のみが選出された。パ・リーグが29名に対し、セ・リーグが16名とリーグ間でも差が出た選考となった。

 1次候補から落選したのは、松葉貴大(オリックス)、吉川光夫(日本ハム)、岩田稔(阪神)、菊池雄星(西武)と左ピッチャーが多い。先発のサウスポーは大野雄大(中日)のみで、左右のバランスをどうとるかは今後の課題だ。

 また野手ではセ・リーグのキャッチャーで唯一、規定打席に達している中村悠平(ヤクルト)がメンバー落ち。パ・リーグで盗塁数トップタイの西川遥輝(日本ハム)、セ・リーグで盗塁数2位の梶谷隆幸(DeNA)もリストから外れた。

 小久保監督は「ペナントレース終盤に向かい、各球団において全力でプレーしている選手たちをこれからもしっかりと見ていきたい」と28名への絞り込みへ、引き続き候補選手をチェックする考えだ。

 今回の侍ジャパンロースターは以下の通り。

<投手>
森唯斗、武田翔太(ソフトバンク)、金子千尋、西勇輝(オリックス)、増井浩俊、大谷翔平(日本ハム)、西野勇士(ロッテ)、牧田和久、岸孝之、高橋朋己(西武)、則本昂大、松井裕樹(東北楽天)、澤村拓一、菅野智之(巨人)、藤浪晋太郎(阪神)、黒田博樹、前田健太(広島)、大野雄大(中日)、山崎康晃(DeNA) 、小川泰弘(ヤクルト)

<捕手>
伊藤光(オリックス)、炭谷銀仁朗、森友哉(西武)、嶋基宏(楽天)、會澤翼(広島)

<内野手>
松田宣浩、今宮健太(ソフトバンク)、中田翔、中島卓也(日本ハム)、中村剛也、浅村栄斗(西武)、銀次(楽天)、坂本勇人(巨人)、菊池涼介(広島)、川端慎吾、山田哲人(ヤクルト)

<外野手>
内川聖一、柳田悠岐、中村晃(ソフトバンク)、糸井嘉男(オリックス)、清田育宏(ロッテ)、秋山翔吾(西武)、丸佳浩(広島)、平田良介(中日)、筒香嘉智(DeNA)