四国・九州アイランドリーグのリーグチャンピオンシップは10日、第2戦が行われ、前後期をともに制した香川オリーブガイナーズが年間勝率2位の高知を2−1で下し、2年ぶり4回目の年間王者に輝いた。前後期優勝のアドバンテージとして既に1勝を得ていた香川は第1戦で1点差ゲームをモノにすると、この日も元オリックスの前川勝彦が高知打線を4安打1失点に抑えて完投。元巨人・加登脇卓真の2ランによる得点を守りきり、一気に優勝を決めた。香川はこれでチャンピオンシップは2006年の第4戦から8連勝。23日からは独立リーグ日本一をかけて、BCリーグ王者との独立リーググランドチャンピオンシップに出場する。
◇第2戦
 2戦2勝の前川がMVP!(香川2勝、レクザム、1674人)
高知ファイティングドッグス 1 = 001000000
香川オリーブガイナーズ  2 = 00200000× 
勝利投手 前川(2勝0敗)
敗戦投手 山隈(0勝1敗)
本塁打   (香)加登脇2号2ラン

<アイランドリーグ選抜、東京ヤクルトに1点差負け 〜フェニックス・リーグ〜>

 みやざきフェニックス・リーグに参戦している四国・九州アイランドリーグ選抜チームは10日、東京ヤクルトと対戦した。1点を先行されたリーグ選抜は4回、山村裕也(徳島)のタイムリーで同点に追いつく。直後に2点を勝ち越されたが、6回に1点を返して反撃。投手陣は6回以降、ヤクルト打線をゼロに抑えたものの、攻撃がその後は続かず、2−3で敗れた。ヤクルトでは元香川の三輪正義が2番・サードでスタメン出場して4打数1安打だった。リーグ選抜は11日は清武総合運動公園で韓国プロ野球のLGツインズと対戦する。

 高田(愛媛)、西武戦に続くマルチ安打(西都原運動公園)
東京ヤクルト      3 = 010020000
アイランドリーグ選抜 2 = 000101000
[ヤ] 赤川−フェルナンデス−日高
[ア] 大川(徳)−岸(愛)−入野(愛)−徳田(愛)

<元アイランドリーグのソリアーノ(広島)、最終戦で2勝目>

 広島東洋カープのディオーニ・ソリアーノ投手が10日、神宮球場での東京ヤクルト戦との今季最終戦で先発し、6回途中3失点で2勝目をあげた。ソリアーノはカープドミニカアカデミーよりアイランドリーグに派遣され、2007年に高知、08年に長崎、09年の前期は徳島に在籍経験を持つ。前回の登板(1日、阪神戦)で初完封初勝利をあげたソリアーノは、この日も低目への変化球を効果的に使いながら走者を背負いつつ4回まで1失点に抑える。続く5回に2点を返されるも、打線の援護もあって勝利投手の権利を得た。ところが5−3と2点リードの6回、アクシデントが起きる。先頭打者への投球時にマウンドで右足首をひねり、突然の降板。6回途中8安打、無四球の内容だった。その後、後続のピッチャーがリードを守りきり、広島は6−4と勝利。ソリアーノは自身2連勝でシーズンを締めくくった。

<9月のMVPは山(高知)、国本(香川)>

 四国・九州アイランドリーグは、9月度の月間MVP選手を発表した。
【投手部門】
高知ファイティングドッグス 山 慎一郎
 9月成績 4試合 3勝1敗 防御率1.80、22奪三振
【野手部門】
香川オリーブガイナーズ   国本 和俊
 9月成績 47打数18安打 打率.383 3本塁打 10打点
 2選手とも月間MVPは初受賞。今季の月間MVPは前後期ともに勝率5割以上の好成績を残した徳島が2カ月連続のW受賞で最多の4名が賞を獲得。次いで後期2位の愛媛が3選手が輝いた。前後期を制して総合優勝を果たした香川は2名の受賞だった。

<2010年シーズン月間MVP>
     【投手】          【野手】
4月 吉川岳(高知)     大原淳也(香川)
5月 大川学史(徳島)    山村裕也(徳島)
6月 弦本悠希(徳島)    斎藤雅俊(徳島)
7月 入野貴大(愛媛)    根鈴雄次(長崎)
8月 赤嶺祥悟(愛媛)    西村悟(愛媛)
9月 山慎一郎(高知)  国本和俊(香川)