世界各国の市民ランナー20人がリレー形式で世界を一周しながら、安全な飲み水確保の重要性を訴える「ブルー・プラネット・ラン」。今年6月1日にニューヨークを出発し、欧州から中国まで大陸を横断。7月28日に日本入りし、広島、和歌山、静岡を経て、8月1日、日本のゴール地点である東京・芝公園に到達した。
 ブルー・プラネット・ランは、アメリカの団体が主催したもので、世界中の6人に1人が安全な水を確保できていない現状から、安全な飲料水確保に取り組む募金活動と認知向上をアピールするために生まれた。
20人のランナーが1人ずつリレーし、24時間休むことなく走り続け、地球を一周するこのブルー・プラネット・ラン。6月1日にニューヨークをスタートし、欧州、ロシア、中国、日本を経て、現在はアメリカ大陸を走行中、9月4日にニューヨークにゴール予定。総距離は2万4000キロ以上にも達するという。
8月1日、東京のゴール地点である東京・芝公園までのランナーは、日本人としてただ一人参加している元資生堂陸上部の寺内多恵子さん。寺内さんは、自身の担当エージェントから、この活動について知らされた。「以前から環境問題にはすごく興味があった」という寺内さんは、「この役目は私にしかできない!」と参加を決めたという。
以下は、寺内さんのコメント。「このブループラネットランに携わるまで、水の問題について詳しく知ることはなかったが、ここまで、水問題は大きな問題だと知って、私は走ることでしか表現できないので、走ることによって、日本の皆さんや、世界の皆さんに状況を、1人でも多くの人に分かってもらいたい。今までの私の人生は、マラソンだけだった。このブループラネットランに携わったことで、これからの人生でも、自分が走ることによって環境問題などについて皆さんにアピールできるような、発信者になっていきたい」。
寺内さんら世界を代表する20人のランナーは、9月4日、ニューヨークのゴールを目指す。

ブルー・プラネット・ランでは、「たった$30で、ひとりの人間が一生使える安全な飲料水を確保することができる」と呼びかけ、水が手に入らない僻地に住む12億人に、安全な飲料水を提供するための募金活動を行っている。HPからも申し込むことができる。
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