オークランド・アスレチックスの松井秀喜は11日、敵地でのミネソタ・ツインズ戦で移籍後初となる今季1号ソロを放った。この日、今季初の4番で出場した松井は、4回の第2打席、外角高めに浮いた甘いボールをしっかりと捉え、ライトスタンドに運んだ。松井は6回の第3打席でもヒットを放ち、今季2度目のマルチヒット。試合も5−3でアスレチックスが勝利した。
 ようやく緑ゴジラのバットが火を噴いた。前日まで松井の打率はわずか.170。メジャーリーグ移籍9年目で開幕から7試合本塁打がなかったのは故障などを除けば初めての出来事だった。不振の大砲は既に開幕4試合目でスタメン落ちを経験。前日も好機に三振で無安打に終わるなど、ベンチの信頼を失いかねない状況になりつつあった。

 そんな中、飛び出した待望の1発。日米通算500号にもあと6本に迫っている。まだ楽観視できる状態ではないが、この1本をきっかけに調子が上向いてくれることを本人も望んでいるはずだ。