大王製紙株式会社のエリエール公式サイト内にて、二宮清純が月１回、アスリートゲストをお招きする対談コーナー
「やさしさに包まれて」がスタートしています。このコーナーでは、各競技からアスリート、元アスリートをお招きし、それぞれのスポーツの魅力を伺いながら、戦いの日々の中でホッと“やさしく”なれる瞬間についてインタビューしていきます。先月の元ラグビー日本代表・大畑大介さんに続く２人目のゲストは茨城ゴールデンゴールズの片岡安祐美監督兼内野手です。現在、対談第１回
「監督業は大変！」を配信中です。
当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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二宮： 今年から片岡さんは選手兼任監督になりました。就任のいきさつは？
片岡： 欽ちゃん（萩本欽一監督）が勇退することになって、「オマエがやれ」と言われました。というか、「テレビで“次期監督はあゆみにする”って言っちゃったから」って（苦笑）。まさか冗談でしょうと思っていたら、本当に監督になってしまいました。
二宮： プロ野球の世界でも野村克也さんや古田敦也さんなどが兼任監督を務めましたが、激務だと聞きます。サインは自分で出しているのですか？
片岡： 全部、ベンチの隅から出しています。自分が試合に出ている場合は、守備中はキャッチャーに任せて、打席に入ったり、走者になっている時はキャプテン、副キャプテンに任せます。サインの出し方もいろいろ工夫中ですね。クセが出たり、選手たちが見にくいといけないので。
二宮： サインひとつでチームの勝敗が決まることもありますから、精神的にもきついでしょう。
片岡： 勝ったら選手のおかげ、負けたら監督の責任ですからね。まず、監督に就任してやったのは選手との話し合いです。まだ私も野球は勉強中の身で、チームには長く野球をやってきた年上の選手もいます。だから「みんなの意見を聞かせてください」と、チームの方針や戦い方を相談しながら決めていきました。時には選手たちの野球観と私の考えが合わなくて、ぶつかったこともあります。その上で「最終決断をして責任をとるのは私です」と宣言したんです。
二宮： 片岡さんが理想とする野球は？
片岡： ノーヒットでも１点を獲れる野球です。毎試合、ホームランやヒットがバンバン出ればいいですけど、いつもそんなにうまくはいかない。現に去年までを振り返っても１点差や、ロースコアで負けることが多かった。それなら、ヒットが出なくても点が取れるチームづくりをすることが強くなるための一番の近道かなと。もちろん、最初から小技ばかり使うわけではありません。打つ時は思い切って打っていい。でも、ここぞという時に機動力などを駆使して組織として戦う。打てなくても１点を獲れる野球をしたいなと思いながらやっています。
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各ゲストとの対談は全４回に渡って更新します。更新は原則として毎週月曜日です。片岡さんとの対談第２回は９月12日に更新します。どうぞお楽しみに！
