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 格闘技からサッカー、駅伝までもりだくさん! ~年末年始スポーツスケジュール~
 

★12月29日★

<ボクシング世界戦> 井上、1年ぶりのリング 八重樫は3階級制覇に再挑戦

 

 今年も年末はボクシングの世界戦が目白押しだ。29日、31日と4会場で7試合の世界戦が組まれた。

 

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(写真:「過去の世界戦で一番落ちついている」と静かに闘志を燃やす井上)

 まず29日に行われるのは2つのタイトルマッチ。メインを飾るのは、“怪物”井上尚弥(大橋)だ。WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで、1年ぶりにリングへ上がる。

 

 昨年12月30日、井上はオマール・ナルバエス(アルゼンチン)が持つWBOスーパーフライ級王座に挑み、2回KO勝ちを収めた。井上は初回だけで2度のダウン。2回にもダウンを奪うと、最後は左のボディブローでとどめを刺した。ナルバエスは世界タイトルを計27度も防衛し、プロアマ通じて1度もダウンしたことがなかった。だが、老獪なテクニシャンも“怪物”のパンチの前にはひとたまりもなかった。その破壊力は試合終了後、ナルバエス陣営がグローブチェックを要求するほどだった。

 

 今回の対戦相手はワルリト・パレナス(フィリピン)。アマチュアで200戦以上、プロでも30戦以上のキャリアを誇る32歳のベテランとはいえ、ナルバエスと比べれば見劣りする感は否めない。井上は1年間のブランクにも「みっちり練習をやってこれたので、一番仕上がっていると思います」と不安な様子を見せなかった。

 

 2階級下のライトフライ級では減量にも苦しんだが、スーパーフライ級は本人が「適性階級」と語っているように初防衛は既定路線にさえ見える。井上は「自分は判定でもKOでも、いくつも引き出しを持って戦える。リングに上がってからしっかり考えたい」と余裕のコメント。「1年ぶりの試合は自分自身でも非常に楽しみしています。しっかりとした形で差を見せつけて勝つ。『やっぱり井上だな』という試合を見せたいと思います」。22歳の王者は、それをリングで証明する。

 

 3階級制覇に再挑戦するのは、八重樫東(大橋)だ。昨年はミニマム級、フライ級に続く3つ目のベルトを目指し、WBCライトフライ級の王座決定戦に臨んだ。しかし、通算戦績24戦23勝(15KO)1敗のペドロ・ゲバラは強敵だった。7ラウンドKO負け――。3階級制覇は叶わなかった。

 

 それでも八重樫は諦めなかった。年が明け、5月と8月の試合は2戦連続KO勝ち。再度、ベルトへの挑戦権を得た。今回はIBF世界ライトフライ級王座に挑む。八重樫を担当する松本好二トレーナーは「一番の仕上がり」と太鼓判を押す。そんな八重樫を迎え討つのはハビエル・メンドサ(メキシコ)。“コブラ”の異名を持つチャンピオンは27戦24勝(19KO)を誇る難敵だ。

 

 八重樫が「気持ちのぶつかり合いになる」と語れば、王者も「心と心の闘い」と応じた。数々の好勝負見せてきた“激闘王”八重樫が、日本人3人目の快挙を達成できるのか。それとも王者がV2を果たすのか。いずれにしても熱戦は必至である。

 

▼WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・井上尚弥(大橋) × 1位ワルリト・パレナス(フィリピン)

 IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者ハビエル・メンドサ(メキシコ)× 8位・八重樫東(大橋)

(有明コロシアム、15:30~)

 

★12月31日★

<ボクシング世界戦> 内山、今年もKO締めなるか 井岡、元王者とのリマッチ

 

 大晦日は東京、大阪、愛知と3会場計5試合の世界戦が挙行される。

 

 東京ではワタナベジムの2選手がタイトルマッチを迎える。メインは今年もWBA世界スーパーフェザー級でV11を狙う内山高志だ。大晦日に防衛戦を行うのは、これで5年連続となる。過去4戦中3KO。内山の代名詞であるKO勝ちでの11度目の防衛が期待される。

 

 一時、痛めていた右拳も完全復活。5月の試合では右ストレートで仕留め、2ラウンドKOでV10を果たした。ケガの間に磨いたレフトも威力十分である。2つ揃えた大砲で相手を撃ち抜き、キャンバスに沈める。そのシナリオは描かれているはずだ。

 

 勝てば防衛回数で日本人歴代単独2位となる。具志堅用高の持つ最多記録(13回)も視野に入ってきた。24戦無敗の王者・内山は世界戦でのKO率は驚異の8割超え。今年も“KOダイナマイト”が年末を締めくくる。

 

 WBA世界ライトフライ級王者の田口良一は2度目の防衛戦。3年連続の大晦日は初めて世界チャンピオンとして迎える。1年前はアルベルト・ロセル(ペルー)を大差で判定勝ちし、ベルトを掴み取った。5月の初防衛戦もKO勝ち。挑戦者のルイス・デラローサ(コロンビア)はファイタータイプ。好戦的な相手にV2はKO勝ちを狙う。

 

 大阪で行われる世界戦には、3階級王者の井岡一翔(井岡)と4団体制覇の高山勝成(仲里)が防衛戦を行う。両者は9月以来の試合。WBA世界フライ級王者の井岡はロベルト・ドミンゴ・ソーサ(アルゼンチン)を、IBF世界ミニマム級王者の高山は原隆二(大橋)を相手にいずれも完勝でベルトを守っている。

 

 井岡はWBA前王者のファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)とのリマッチだ。7カ月前は2-0の判定勝ちでベルトを奪い、悲願の3階級制覇を達成した。しかし、レベコ陣営が判定を不服としてWBAに抗議をし、再戦が実現した経緯がある。

 

 “フライ級最強”を目指す上では、ただの勝ちでは物足りない。内容も求められるリングで、どんなボクシングを見せるのか。レベコは同王座を8度防衛したベテラン。プロでのキャリアは井岡の倍である。まずは王者が“質”で力を明らかにする必要があるだろう。

 

 高山はホセ・アルグメド(メキシコ)を相手にV3を掴みとりにいく。プロ39戦目で、世界戦は16戦目となる。キャリア十分の高山が、世界初挑戦のメキシカンをどう料理するか。4月の防衛戦は速射砲のようにパンチを繰り出し、8ラウンドTKO勝ちを収めた。“ライトニングK”が大晦日の大阪が眩い光を放つ。

 

 愛知県体育館では国内最速の5戦目で世界タイトルを手にした田中恒成(畑中)が初防衛戦に臨む。ベルトは奪うより守る方が難しいという。プロ6戦目の相手はビック・サルダール(フィリピン)は9連勝中と勢いに乗る25歳。20歳の若き王者が自慢のスピードで相手を圧倒できるか。

 

▼WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 王者・内山高志(ワタナベ) × 7位オリバー・フローレス(ニカラグア)

 WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者・田口良一(ワタナベ) × 7位ルイス・デラローサ(コロンビア)

(大田区総合体育館、16:00~)

 

▼WBA世界フライ級タイトルマッチ 王者・井岡一翔(井岡) × 2位ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)

 IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 王者・高山勝成(仲里) × 8位ホセ・アルグメド(メキシコ)

(エディオンアリーナ大阪、16:15~)

 

▼WBO世界ミニマム級タイトルマッチ 王者・田中恒成(畑中) × 4位ビック・サルダール(フィリピン)

(愛知県体育館、12:30~)

 

★12月29日、1月1日★

<サッカー天皇杯> 広島の2冠なるか、他が阻止するのか

 

 95回目を迎えた天皇杯全日本サッカー選手権大会は4強が出揃った。サンフレッチェ広島、ガンバ大阪、浦和レッズ、柏レイソルの4チームだ。それぞれ準決勝を26日にこなし、29日に浦和は柏と、G大阪は広島と対決し、ファイナリストが決まる。

 

 広島は今季2つ目のタイトルを賭けて戦いに臨む。リーグ戦、チャンピオンシップ(CS)、クラブW杯、天皇杯と非常に厳しい日程をこなしてきており、万全なコンディションとは言えないだろう。MF野津田岳人、MF柴崎晃誠を怪我で欠き、その点がどう影響するか。準々決勝ではFC東京をFW浅野拓磨の2ゴールで下し、ベスト4まで駒を進めた。ベストヤングプレーヤー賞を受賞し、ノリに乗っている浅野の出来に、広島が2冠目を獲得できるかどうかが懸かっている。

 

 2冠を目指す広島と準決勝でぶつかるのは、前回王者のG大阪である。CS決勝戦の好カードが天皇杯準決勝で早くも見られる。準々決勝ではエースFW宇佐美貴史が2ゴールと復調の兆しを見せた。ボランチの今野泰幸を左サイドバックに回し、ダブルボランチを司令塔の遠藤保仁と若手のホープ・井手口陽介に変更。このテコ入れが功を奏して、チームが生き返った。G大阪はCSでの借りを返し、一気に頂点まで昇りつめることができるか。

 

 準々決勝、圧倒的な内容でヴィッセル神戸を3-0で退けたのは赤い悪魔・浦和だ。FW興梠慎三、FW李忠成、MF宇賀神友弥が決めた得点は、いずれも流れるようなパス回しから生まれたものだった。J1リーグファーストステージを無敗で制したにもかかわらず、CSではG大阪に下克上を許してしまった。豊富な資金力を誇る国内有数のビッグクラブとして、1つはタイトルを獲得したいところだ。

 

 浦和と相対するのが柏。アジアチャンピオンズリーズは8強入りと健闘したが、リーグ戦は年間10位と振るわず、吉田達磨監督の今季限りでの退任が決まっている。吉田監督を男にすべく、準々決勝ではベガルタ仙台とのPK戦までもつれ込んだ末に激闘を制した。この試合ではFWクリスティアーノがFKだけでハットトリック達成と好調だ。パワフルなキックとコントロールショットを使い分けるキッカーが、3年ぶりに柏を栄冠へと導く。

 

 クラブW杯では3位に入り、Jでは圧倒的な強さを見せつけてきた広島が今季2冠目を手にするのか。それとも他のチームが待ったをかけるのか。どこが勝ち上がってきても元旦に白熱した戦いが見られることを期待したい。

 

▼第95回天皇杯準決勝 浦和レッズ × 柏レイソル(味の素スタジアム、29日13:05)

  準決勝 ガンバ大阪 × サンフレッチェ広島(ヤンマースタジアム長居、29日15:05)

 

  決勝 (味の素スタジアム、2016年1月1日14:15)

 
★1月1日★

<ニューイヤー駅伝> 村山・市田兄弟ら、新戦力を揃えた旭化成が21世紀初優勝となるか!?

 

 新春恒例の実業日本一を決める「第60回日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)」が2016年1月1日に開催される。今年は開催60回目を記念して、昨年よりも出場枠を6枠増やして、例年以上の盛り上がりをみせている。全国6地区の予選を突破した43チームが「日本一」の栄冠を懸けて、全長100キロ、7区間のコースを駆け抜ける。今年は前回大会で4位以内に入ったトヨタ自動車、日清食品グループ、コニカミノルタ、Hondaの“4強”と、即戦力が加わった旭化成の5チームでの激戦が予想される。

 

 5チームのなかでも本命視されているのが、21回の最多優勝回数を誇る旭化成である。チームの指揮を執るのは、双子ランナーの走りである宗兄弟の兄・宗猛。この春、宗のもとに、村山謙太と紘太、市田孝と宏の双子ランナーが2組加わった。

 

 村山兄弟は8月の世界選手権に2人揃って日本代表として出場。弟・紘太は11月の八王子ロングディスタンスで1万メートル27分27秒69を記録して日本新記録を更新した。村山兄弟に負けず劣らず、市田兄弟も予選会で見事な走りをみせた。双子ランナーのほかに、新人では大六野秀畝が1万メートル27分40秒台をマークするなど期待がかかる。有力な即戦力が加わった旭化成は、前回の成績(10位)よりも順位を上げることは間違いない。

 

 前回王者のトヨタは中部地区予選会で、1位通過。2位に5分以上の差をつける圧勝だった。1区を走った早川翼が区間新記録を出したほか、出場選手7人中5人が区間賞を獲得する走りで王者の貫録をみせつけている。連覇の鍵となるのは、宮脇千博の復活である。ニューイヤー駅伝で区間賞を3度獲得した実績を持つ宮脇は、7月に疲労骨折で戦線を離脱。11月に八王子ロングディスタンスで復帰したものの、1万メートルで28分55秒36と自己記録に1分以上も及ばなかった。前回大会で、ルーキーながら“華の4区”でトップとの差を28秒から4秒に縮めた窪田忍、5区で区間賞の大石港与、順調に調整を進めている早川に、宮脇が加われば、トヨタ連覇の可能性がぐっと高まる。

 

 13、14年大会で2連覇を果たしたコニカミノルタは、前回大会はエース宇賀地強がトップでたすきを受け取ったものの、期待に応えられず3位に終わった。その宇賀地は予選会で区間賞を記録。八王子ロングディスタンスでは、1万メートル27分50秒台と安定している。しかし、チームには不安要素がある。それは、昨年4区を任された設楽啓太の故障だ。現段階では、本大会に間に合うかどうかも危うい。2年ぶりの優勝を目指すコニカミノルタにとって、設楽不在となると厳しいレースになるだろう。

 

 東日本地区予選会でトップに躍り出たHondaからも目が離せない。予選会では、新人の松村優樹がアンカーを走り、1位の日清食品との52秒差を逆転した。前回、新人ながら4区で区間新を出した設楽悠太は、5月に1万メートルで27分42秒71の自己ベストを記録。8月の世界選手権北京にも日本代表として出場した。確実に成長を遂げている設楽のほかに、ウィリアム・マレルが1万メートルを27分台、新庄翔太と馬場圭太が28分台前半をマーク。前回とほぼ同じベストメンバーに加えて、新庄と松村のメンバー入りが有力視される。新人2人の走りに注目だ。

 

 トヨタ、日清食品、コニカミノルタに共通して抱える不安要素が“エース級”の故障である。宮脇、佐藤悠基、設楽が復活しなければ、3チームが覇権争いを制するのは厳しくなるだろう。一方、旭化成とHondaは故障者ゼロ。ベストメンバーで臨める2チームが現段階では一歩リードとみる。ニューイヤー駅伝開催60回目にふさわしい熱いレースを期待したい。

 

▼第60回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝) 9:15スタート(前橋市・群馬県庁発着)

 

出場チーム

<東日本>

コニカミノルタ、日清食品グループ、Honda、富士通、ヤクルト、プレス工業、小森コーポレーション、DeNA、日立物流、SUBARU、八千代工業、JR東日本、カネボウ、サンベルクス、警視庁

<北陸>

YKK、重川材木店

<中部>

トヨタ自動車、NTN、トヨタ紡織、愛知製鋼、愛三工業、中央発條、トーエネック、御殿場滝ヶ原自衛隊

<関西>

大塚製薬、住友電工、NTT西日本、SGHホールディングスグループ、大阪ガス、大阪府警

<中国>

中国電力、マツダ、JFEスチール、中電工、武田薬品

<九州>

九電工、黒崎播磨、安川電機、トヨタ自動車九州、旭化成、三菱日立パワーシステムズ長崎、西鉄

 

★1月2、3日★

<箱根駅伝> 青学の連覇か、東洋の奪還か

 

151229topics

(写真:今シーズン2冠&箱根連覇に挑む青学大・原監督)

 東京~箱根間を往復する計217.1キロを1チーム10人の学生ランナーが走り抜く「第92回東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)。21チームが出場する今大会、優勝候補の大本命に挙げられるのが、前回初優勝を果たした青山学院大学だ。

 

 エントリー16人中、昨年の箱根駅伝経験者は8人。全員が区間5位以上と安定したパフォーマンスでの総合優勝である。“四天王”と呼ばれる久保田和真(4年)、神野大地(4年)、小椋裕介(4年)、一色恭志(3年)を中心にエース格を多数揃えているように戦力層は他大学と比べても飛び抜けて厚い。

 

 唯一の不安材料は故障明けの神野かもしれない。前回の箱根初制覇は山上り5区で驚異的な走りを見せた彼抜きには語れない。三大学生駅伝の開幕戦「第27回出雲全日本大学選抜駅伝競走」(出雲駅伝)は出場回避し、11月の「第47回全日本大学駅伝対校選手権大会」(全日本大学駅伝)ではアンカーを務めたが、順位を落とした。今回も山上りの5区を任されることが有力。神野が大ブレーキとなれば、連覇にも暗雲立ち込める。

 

 それでも青学大の本命の座は揺るがない。出雲駅伝は、神野を欠きながら3年ぶりの優勝を果たした。全日本大学駅伝では2位と、3冠の可能性は潰えたが、同大過去最高の成績である。1年時から主力として活躍してきた久保田は出雲、全日本で区間賞獲得するなど好調をキープ。小椋と一色は7月のユニバーシアード・ハーフマラソンで金、銀メダルのワンツーフィニッシュを果たし、国際大会でも実績を残した。前回区間賞を獲得した田村和希(2年)ら力のある下級生も控えている。戦力充実のフレッシュグリーンの風が、再び箱根路で吹く。

 

 対抗は全日本大学駅伝を制した東洋大学か。酒井俊幸監督就任以降、常に上位と安定感は抜群である。服部勇馬(4年)・弾馬(3年)の服部兄弟を軸に青学大から主役の座を奪いにいく。兄・勇馬は1年の頃から主要区間を任されるなど、エースとして育てられてきた。主将して臨む最後の箱根は2年時から任されている“華の2区”を再び走る可能性が高い。弟・弾馬は9月の日本学生陸上競技対校選手権大会の5000メートルで山梨学院大学のエノック・オムワンバ(4年)ら留学生を抑えて優勝。全日本大学駅伝は1区勇馬、2区弾馬の区間賞リレーで初優勝を果たした。箱根路でも兄弟の襷リレーが見られるかにも注目だ。

 

 服部兄弟に次ぐキーマンは口町亮(3年)だ。179センチの長身ランナーは出雲と全日本で区間賞。一気にブレークした。エースの活躍はもちろんだが、箱根では総合力が問われる。山のスペシャリスト区間のみならず、繋ぎの区間での好走も必要となるだろう。上村和生(4年)、五郎谷俊(4年)、櫻岡駿(3年)といった箱根経験者が貢献できるかどうかで、鉄紺の襷が2年ぶりの箱根制覇へと近付く。

 

 前回2位の駒澤大学、同4位の明治大学ら伝統校も展開次第で優勝争いに絡んでくるだろう。中でもダークホース的存在が早稲田大学だ。渡辺康幸から後を継いだ相楽豊新監督が“全員駅伝”を掲げるようにスーパーエースはいないが、区間上位に入る力のある選手は揃っている。過去5年間のうち4度は山上りの5区で区間賞を獲ったチームが制しているが、11年の早大が例外だった。1区大迫傑(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)で勢いをつけ、往路で2位に入り、復路で逆転優勝を果たした。その再現を狙うためにも、1区起用が濃厚の中村信一郎(4年)が火付け役を全うできるかがカギ。エンジのWが名門復活に燃える。

 

 21本の襷が箱根路を駆け抜ける新春の風物詩。今回はどんな色のドラマが待っているのか。日本陸上界に眩い光を射すようなニューヒーロー誕生にも期待したい。

 

▼第92回箱根駅伝

2日 8:00往路スタート/大手町~箱根・芦ノ湖(5区間107.5km)

3日 8:00復路スタート/箱根・芦ノ湖~大手町(5区間109.6km)

 

<参加チーム>

青山学院大、駒澤大、東洋大、明治大、早稲田大、東海大、城西大、中央学院大、山梨学院大、大東文化大、日本大、帝京大、日本体育大、順天堂大、神奈川大、拓殖大、法政大、中央大、東京国際大、上武大、関東学生連合チーム