12日、2018FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選の組み合わせ抽選会がマレーシア・クアラルンプールで行われた。日本代表(FIFAランキング57位)は、オーストラリア代表(50位)、サウジアラビア代表(60位)らとともにグループBに入った。アジア最終予選は2016年9月1日からスタートし、17年9月5日までホーム&アウェー方式で行われる。アジアの本大会出場枠は4.5だ。各グループの2位以内に入ればW杯本大会出場権が得られる。各グループの3位はホーム&アウェー形式のアジア地区プレーオフを行う。その勝者が北中米カリブ海地区予選4位とホーム&アウェーで行われる大陸間プレーオフに進む。大陸間プレーオフで勝利をすれば本戦に出場できる。

 

 6大会連続W杯出場に向けた戦いの組み合わせが決まった。日本は初戦でUAE(68位)と対戦することとなった。UAEとは昨年のアジアカップ準々決勝で、PK戦の末に苦杯を舐めさせられた相手だ。通算対戦成績は5勝8分2敗と分は悪くない。最終予選のホーム初戦でしっかり叩いて、勢いをつけたい。

 

 グループB最大の敵は昨年のアジアカップ王者のオーストラリアだ。W杯2次予選では8試合で29得点を奪うなど好調を維持している。日本との通算対戦成績は8勝8分7敗とほぼ互角だ。とはいえグループBの中では実力が1つ抜きんでている存在である。高さ、強さを前面に押し出してゴールに迫るスタイルは、日本が苦手としている。日本はどんなに苦しくても、DFラインから前線までをコンパクトに保ち、味方のサポートに早く行けるようにしないと勝機が遠のいてしまうだろう。

 

 最終予選は今年の9月から1年間かけて行う。敵地では暑さ、理不尽なジャッジ、相手のマリーシアなど様々な要素が日本の選手たちを苦しめる。茨の道とも言われる険しい戦いで、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、どのように自分のカラーを出すのか。その手腕に注目したい。

 

【グループA】

 イラン(42位)、韓国(56位)、ウズベキスタン(66位)、中国(81位)、カタール(83位)、シリア(110位)

 

【グループB】

 オーストラリア(50位)、日本(57位)、サウジアラビア(60位)、UAE(68位)、イラク(105位)、タイ(119位)

 

【アジア最終予選、日本の対戦日程】

 

2016年

9月1日 UAE(H)

9月6日 タイ(A)

10月6日 イラク(H)

10月11日 オーストラリア(A)

11月15日 サウジアラビア(H)

2017年

3月23日 UAE(A)

3月28日 タイ(H)

6月13日 イラク(A)

8月31日 オーストラリア(H)

9月5日 サウジアラビア(A)

 

(文/大木雄貴)