PT370001

(写真:イベントフロアに特設されたプロレスリング)

 5月16日(月)、「えひめFacebook1000人大会in松山」が松山全日空ホテル(松山市内)にて行われた。


 この大会は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のFacebookを活用し、様々な業種や団体、個人の交流が行われるイベント。愛媛の成長、発展を目的として開催されている。

 

 昨年11月の第1回大会に引き続き今回も松山市内にて第2回大会が行われることになった。(大会のオフィシャルパートナーを務めている)我らが愛媛FCも、この機会を活用し、地域での認知度を高めて1人でも多くのファンを獲得したいところである。

 愛媛の看板を背負って日々、J2リーグ(全国区)で闘っている愛媛FC。クラブをアピールするため、サポーターである私もイベントに参加した。当日、愛媛FC事務局の方々と共にレプリカユニフォームを纏い、16インチのドラム(太鼓)を抱えてイベント会場へと乗り込むことになった。

 会場に足を踏み入れると、まずは人の多さに圧倒された。平日にも関わらず、軽く1000人を超える人々が詰め掛けており、活気に満ち溢れていたのである。割とフォーマルな格好の方が多い中、レプリカユニフォーム姿で突入するのは、気が引けたが、顔見知りの方も多く来場されており、徐々にイベントフロアへと溶け込むことができた。

 

 異業種交流会とは聞いていたが、本当に業界の垣根を越えて、飲食業から製造業、医療関係者から建築関係、服飾関係やマスコミ・出版業界の人々、更には地方自治体の方々や学校法人、スポーツ団体に至るまで、有りと有らゆる仕事や活動を行っている方々が、この日、交流を深めるために集った。

PT370001

(写真:コーナートップからムーンサルトプレスを繰り出す!)

 

 催し物がスタートし、先陣を切ってステージへ登場したのは、今年の4月2日に旗揚げ戦を行った「愛媛プロレス」(新団体)の方々だ。イベントフロア中央のステージ上に特設されたプロレスのリングにて、所属レスラーが試合を行い、ダイナミックな技を次々と繰り出し、会場を盛り上げていた。


 私も「愛媛プロレス」の関係者の方々とは、旗揚げ戦前から交流を持っており、試合会場にも足を運んでいるファンのひとりである。4月の旗揚げ戦は松山市内のライブスタジオにて開催され、超満員の観客の中で熱戦が繰り広げられ、大盛況の興行であった。

 

 そのプロレス関係者の方とは、よく語り合っているのだが、「いつの日か、愛媛FCとの合同のイベントをしてみたい!」という話も出てきている。将来的には『ニンジニアスタジアムに特設リングを設置して、試合前のイベント等で、(所属レスラーによる)プロレスの試合を組んでもらったり、マスコット・キャラクター対ゆるキャラのプロレスなんかも観てみたい』と、勝手に夢(妄想)を描いている。

 なかなか継続しての運営が厳しいと言われている各地域の「ご当地プロレス」の活動ではあるが、秘めたるポテンシャルは大きいと思う。同じ愛媛のプロスポーツ団体として「愛媛プロレス」には、是非とも成功していただきたい。

 1000人大会の会場では、催し物が進み終盤へと突入。プロ野球・独立リーグ四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツの方々がステージ上から挨拶を行った後、いよいよ私たちの出番となった。

 

PT370001

(写真:愛媛プロレス所属選手の皆さん)

 壇上から愛媛FCの告知と「愛媛FCコール(基本コール)」を会場の皆さんと一緒に行うつもりだったのだが、ナント! 「愛媛プロレス」のレスラーの皆さんが、飛び入りでチャントの合唱を手伝ってくれることになった。

『これは心強いサポートである!』
 太鼓を連打しつつ、意気揚々とプロレスのリング(ステージ上)へと愛媛FC事務局の方々とレスラーの皆さんと一緒に登場した。

 

 事務局の方が愛媛FCの告知を行った後、会場に詰め掛けたイベント参加者の皆さんを誘導し、私の太鼓で音頭を取りつつ「エヒーメ! エフシー!」の基本コールを行った。場違いな感じがしないでもないが、会場の皆さんも意外なほどノリが良く、一緒に手拍子とコールを合唱してくださった。レスラーの皆さんも、各々コミカルな動きも交えつつ、リング上から「愛媛FCコール」を盛り上げてくださり、とても助かった。


『これって、ひょっとして「愛媛FC」と「愛媛プロレス」との歴史的な一番最初のコラボレーションじゃないの?』と、感慨に浸っている内に、大会がフィナーレを迎えた。この日のイベントは無事に終了。最後に「愛媛プロレス」のスポンサーさんや推進委員会の方々、またレスラーの皆さんへ感謝を伝え、握手を交わして賑やかな会場をあとにした。

 現在、J2リーグでの活動が10年を過ぎ、改めて地域でのプロスポーツ活動の難しさを実感し、様々なプランを模索している。異業種だろうが異色だろうが、同じ境遇に立つスポーツを愛する者同士が共鳴し、互いに協力し合うことで故郷を盛り上げることができるならば、本当に素敵なことではないだろうか。

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja

Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


◎バックナンバーはこちらから