プロボクシングの協栄ジムが16日、都内で会見を行い、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の内藤大助(宮田)と同級15位の亀田兄弟の二男・大毅(協栄)とのタイトルマッチを10月11日、東京・有明コロシアムで行うことを発表した。内藤が勝てば初防衛、世界初挑戦の大毅が勝てば、井岡弘樹が持つ18歳9カ月10日の日本人最年少世界王座獲得記録を更新する。
(写真:左から父・史郎氏、亀田大毅、金平会長)
 協栄ジムの金平桂一郎会長、父・史郎氏と会見に出席した大毅は「嬉しいなァ。流れがうまくいきすぎて、ツイてると思う。史上最年少記録を狙っていたわけではないけど、オレが急激に成長しすぎただけや」と笑顔を見せた。
 父・史郎氏は「さんざん日本人とやれ、と言われてきたが、実現できるのが嬉しい。やる以上は史上最年少記録も狙いたい。あとは大毅がリングに上がって勝つだけや。大毅はパワーがある。初のタイトルマッチでキャリアは少ないけど、(長男の)興毅もやってきたこと。大毅のことも信用してる。勝つだけや」と語った。
 対戦相手の王者・内藤に対し大毅が「打たれ強くないしな。力でねじ潰すだけ。何ラウンドというイメージはないけど、世界戦でKOしたいな」と言うと、父・史郎からは「油断するな」とアドバイス。それに対し「わかってるよ」と返し、「勝って、弾き語りがしたい。(兄弟)3人で世界チャンピオンになるのは最低限の夢。1回で決めて(三男の)和毅にバトンを渡したい。オレは決める男やで」と自信を見せた。

 日本人最年少世界王座獲得記録がかかるプロ11戦目での世界初挑戦、さらには亀田兄弟にとって初の日本人対決――注目の一戦から目が離せない。