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 えひめ国体を1年後に控えた愛媛県代表は、ここをステップボードにして地元開催大会での必勝を期す。いわて国体での目標は、天皇杯10位以内、皇后杯8位以内だ。


 開会に先駆けて9月5日には、選手団の結団式・壮行会が愛媛県武道館で行われた。団旗の授与などに続いて、愛媛県体育協会会長の大亀孝裕が決意表明を行った。

 

「えひめ国体開催1年前のいわて国体では、目標としている天皇杯10位以内、皇后杯8位以内を達成したい。選手のみなさんは日頃の厳しい練習の成果を十分発揮して、悔いの残らない戦いをしていただきたい。このいわて国体で好成績を残し、えひめ国体での天皇杯・皇后杯獲得に弾みをつけるとともに、ふるさと愛媛で応援している多くの県民の皆さんに元気を送りましょう」

 

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(写真:結団式にて選手団にエールを送る愛媛県体協・大亀会長)

 この会長の言葉の後に、選手代表による宣誓が実施され、以降、いわて冬季国体スピードスケート競技で優勝(500m、1000m)した郷亜里砂による応援メッセージや、先のリオ五輪で金メダルを獲得した女子レスリング伊調馨からのビデオメッセージも披露された。

 

 その後は横断幕の贈呈式などを経て結団式・壮行会は無事に終了した。愛媛県武道館に集まった代表選手一同は、来たるいわて国体、そして1年後のえひめ国体に向けて各自の決意をさらに強めていた。

 

◆愛媛県代表の注目競技
 さて愛媛県勢が出場する種目で、今回のいわて国体で高得点が期待できる種目を紹介しておこう。

 

 わかやま国体(15年)のセーリングで優勝(成年女子ウィンドサーフィン級)した小嶺恵美は、今回も優勝の期待がかかる。同じくセーリングの工藤輝も注目選手のひとりだ。バスケットボールは成年女子が昨年の準優勝を超える活躍、すなわち優勝を目指す。

 

 昨年、高校3年時にインターハイ優勝を果たしたウエイトリフティングの、川上高輝は「目標は東京五輪」と夢も大きく頼れる存在だ。権田達也、浅野瑞希とともに好成績が期待される。ボクシングの高橋諒はリオ五輪最終予選まで進んだ実力は折り紙付き。今回のいわて国体、そして来年のえひめ国体でも県代表の牽引役となるだろう。

 

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(写真:結団式での選手宣誓。天皇杯10位以内、皇后杯8位以内の目標に向けて個々の活躍に期待が高まっている)

 レスリングの泉武志、柔道では浅見八瑠奈、宇高菜絵。卓球の時吉佑一、ボウリングの泉宗心音、カヌーの多々羅英花、小松正治。このあたりの注目選手が実力をいかんなく発揮し、さらにボート、ソフトボール、剣道、サッカー、弓道といった愛媛県勢が得意とする種目で、いかに上位を獲得するか。そうすれば目標である天皇杯10位、皇后杯8位以内もおのずと見えてくるだろう。

 

 なお国体では予選大会から調子を上げた選手が本番で予想を上回る成績を残すことも多々ある。愛媛県勢、出場種目でここ一番の活躍を期待したい。


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