33500018 当HP人気コラム「NY摩天楼通信」執筆者の杉浦大介氏が、『イチローがいた幸せ』を出版しました。今季メジャー通算3000安打を達成したイチローは、なぜメジャーで成功できたのか。42歳になったいまも第一線でプレーを続けるイチローの魅力とは。それらを探るために、アメリカ在住の筆者はニューヨークの2球場をはじめ、マイアミ、シカゴ、デンバーなど多くのスタジアムを渡り歩き、イチローにゆかりのある人々の生の声を1冊の本にまとめました。イチローファンのみならず、プロ野球ファンも必見の内容です!

 

 杉浦大介メッセージ

 

 アメリカ大陸を駆け回っての取材、そして執筆を終えたいま、達成感と幸福感を少なからず感じている。筆者も現場に居合わせた3000本安打達成の前後以外、本書内にイチロー本人のコメントはごく少ない。

 

 それよりも、あくまで周囲の人間の言葉にこだわった。メディア、関係者の意見、感想、想いを聴くことで、これまでにないオリジナルな形で、アメリカにおけるイチローの姿を浮かび上がらせようとしたのだ。

 

 長く続くインタビューシリーズは、ハードで、スリリングで、そしてとても楽しい作業だった。MLBの現場では凡庸なやりとりの連続に辟易することも多いが、今回の一連の取材は大半の関係者が協力的だったように思う。話す対象が、リスペクトできるスーパースターだったからだろう。ここまで辿り着く流れのなかで、改めてイチローの存在感と偉大さを実感させられることにもなった。

 

(あとがき、より抜粋)

 

『イチローがいた幸せ』

 

〇序章 イチローからの「贈り物」 

〇1章 栄光のマイルストーン

〇2章 称賛と失意のシアトル

〇3章 驚異の打撃術

〇4章 微妙な過渡期 ニューヨークのイチロー

〇5章 イチローとベースボールの未来

 

(悟空出版/定価:1250円+税/杉浦大介著)