9日(現地時間)、陸上・男子200メートル決勝が行なわれ、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が100メートルに続いて金メダルを獲得。史上初めて100メートル、200メートルの2大会連続2冠達成という快挙を成し遂げた。
 100メートルでは五輪記録で連覇を達成し、健在ぶりをアピールしたボルト。そのボルトが200メートル決勝の舞台に姿を現すと,スタンドからは無数のフラッシュが光り続けた。そして、選手紹介のアナウンスでボルトの名が告げられると、フラッシュの数はさらに増え、期待の大きさがうかがえた。

 テレビカメラに向かって余裕の表情を見せるボルト。これから自分がつくる“伝説”を見逃さないようにと言わんばかりに、人差し指を口にあて、ざわめく会場に静寂さを求めた。

 号砲とともに勢いよく飛び出したボルトは、はじめから飛ばし、直線に入る前にはトップに躍り出る。4コースからはボルトの練習パートナーのヨハン・ブレーク(ジャマイカ)がそのすぐ後ろを走り、100メートルのリベンジを狙うも、最後はボルトがそのブレークの方を見る余裕を見せてトップでゴール。五輪記録には及ばなかったが、19秒32で2冠を達成し、前人未到の偉業を成し遂げた。2位にはブレーク、3位にはウォーレン・ウィアーが入り、ジャマイカが表彰台を独占した。