香川オリーブガイナーズから7月にオリックスへ入団したアレッサンドロ・マエストリが12日、初めて一軍登録され、同日の千葉ロッテ戦(QVCマリン)で先発登板した。香川では抑えとして活躍したマエストリだが、先発でも140キロ台後半の速球と変化球のコンビネーションで好投をみせ、7回途中、90球を投げ、4安打1失点で初勝利をあげた。アイランドリーグから入団した外国人選手では2009年に広島入りし、昨季まで通算3勝をあげたディオーニ・ソリアーノ(元徳島など)以来、2人目のNPB勝利。今季は福岡ソフトバンクの金無英(元福岡)もドラフト経由でリーグからNPB入りした選手で初めて勝利投手になっている。
 初登板とは思えない快投だった。
 2軍で5試合に登板し、0勝1敗ながら防御率1.29。安定した成績を残し、先発のチャンスが巡ってきた。立ち上がりは走者を背負い、2回には角中勝也(元高知)のヒットなどで1死一、三塁のピンチから福浦和也にセンターへ運ばれて1点を失う。しかし、その後は4回に井口資仁、ジョシュ・ホワイトセルから速球で連続三振を奪うなど調子をあげた。3回から6回までは許した走者は四球のひとりのみと、ロッテ打線を牛耳っていく。

 7回に先頭のホワイトセルに初の長打を打たれ、1死三塁となったところで降板したが、球数はわずかに90球。「ストライクを投げることを心がけた」と本人が振り返るように、四死球は2個と香川で向上した制球力の良さも光った。マエストリは今季からリーグが始めた新たな取り組みとして、米国独立リーグからスカウトされて入団した選手のひとり。日本で経験を積ませることで、NPBへ即戦力を送りこむことを目的としていたが、早速、成果が現れた格好になった。

 安里、7回無失点の好投(徳島2勝2敗2分、JAバンク徳島、257人)
福岡ソフトバンク(3軍)   2 = 000000020×
徳島インディゴソックス   3 = 00011001 (9回表降雨コールド)
勝利投手 ジェイソン(3勝4敗5S)
敗戦投手 柳川
本塁打  (ソ)ショート2ラン

 降雨ノーゲーム
愛媛−高知(新居浜)

<順位表> 勝  負  分  勝率   差
1.愛媛   11  6  1  .647
2.香川   8  8  2  .500  2.5
3.徳島   8  9  2  .471  0.5
4.高知   3  10   4  .250  3.0