廣瀬隆喜(ボッチャ)第2回「自らを成長させるライバルの存在」

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151029二宮: ボッチャを始められたきっかけは?

廣瀬: 中学校の頃から、スポーツは好きでした。中学3年間は射撃のビームライフルを、高校に入ってからは陸上競技をやりましたね。高校を卒業してからも、何かスポーツをやりたかった。高校卒業間近に、担任の先生や体育の先生に相談をしたら、ボッチャを紹介してもらいました。学校の授業で少しやったことはあったのですが、競技ルールでやり始めたのは、高校3年の夏くらいからですね。

 

二宮: やり始めてみたら、すぐに夢中になったと?

廣瀬: そうですね。あれからもう10数年やっていますので、やはり面白かったからこそ、10年以上も続けられたのかなと思います。

 

二宮: 日本選手権はBC2クラス史上最多の6度優勝。もう”エース”を通りこして、ボッチャ界の”レジェンド”と言えるんじゃないでしょうか。

廣瀬: いやぁ、どうでしょうかね(笑)。

 

伊藤: 同じクラスには日本選手権2度優勝の杉村英孝選手もいます。ライバルの存在は大きいですか?

廣瀬: そうですね。やはり国内でも強い選手、ライバルはいます。杉村選手とは、最近は日本代表として一緒に海外遠征に行ったりもするんですが、国内で1位2位を争うような存在です。そういう選手がいればいるほど、自分も強くなれると思いますね。逆に言えば強い選手がいないと、自分も伸びていかない。ライバルがいれば、”自分も頑張ろう””その人を倒して上を目指そう”という気持ちになります。

 

伊藤: 2013年の日本選手権では杉村選手に負けるまでは、連勝中でした。負けを経験したことで成長する部分もあったわけですね。

廣瀬: ずっと1位でいることは、もちろん目指さなければいけない。でもやはり争って刺激になる選手がいることは、自分にとってもプラスになるのかなとは思います。

 

 日々の体のケアが大事

 

二宮: ちなみにボールの握り方に基本はあるんでしょうか?

廣瀬: 人によって全然違いますね。下投げだったり、上投げだったり。それぞれ自分の投げやすいフォームで投げています。私の場合はこう握ります。

 

二宮: なるほど。5本指すべてを使うんですね。ボールをワシづかみにして投げると。転がしたり、浮かしたりもするとおっしゃっていましたが、投げるボールによって握りを変えたりするんでしょうか。

廣瀬: いえ、私の場合、基本変わらないですね。ロビングを投げる時も転がす時も、同じ握りで投げています。

 

二宮: 練習をし過ぎると、腕や肘に負担がかかることもあるでしょう?

廣瀬: 競技前後にストレッチをしています。仕事とか、練習をしていると体が硬くなってしまうことがあります。なのでストレッチと針治療など体のケアは欠かせないですね。疲労が溜まると、投げられなくなったりもする。体のケアは怠らないよう努めています。

 

二宮: 野球選手やゴルファーも肩や肘はよく痛めますからね。

廣瀬: そうですね。やはりベストなパフォーマンスをするには、体のケアは一番大事なのかなと思います。

 

(第3回につづく)

 

廣瀬隆喜(ひろせ・たかゆき)プロフィール>

1984年8月31日、千葉県君津市生まれ。市原ボッチャクラブ、Noble Wings所属。競技歴12年。ボッチャ競技クラスBC2。先天性の脳性麻痺で高校3年時にボッチャを始める。2003年、日本選手権に初出場ながら3位に入賞すると、06年には初優勝を果たす。同大会では、BC2クラスで史上最多の6度の優勝を誇る。08年北京、12年ロンドンと2大会連続パラリンピック出場するなど国際経験も豊富。今年6月にBoccia World Open Championships Poznanで団体優勝、個人3位入賞すると、7月にはBoccia World Open Seoulで個人準優勝を果たした。左下投げ。

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NPO法人STAND代表の伊藤数子さんと二宮清純が探る新たなスポーツの地平線にご期待ください。

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