8月23日(木)
◇決勝
 藤浪、2安打14奪三振で完封勝ち
光星学院(青森)   0 = 000000000
大阪桐蔭       3 = 00012000×
【本塁打】
(大)白水
 史上初の春夏同じ顔合わせとなった決勝戦は、春から進化を遂げた大阪桐蔭エースの藤浪晋太郎(3年)の独壇場となった。1番・天久翔斗(3年)を二ゴロに打ち取ると、2番・関口隆祥(3年)を空振り三振、そして今大会2本塁打を放っている3番・田村龍弘(3年)を3球三振に切って取る最高の立ち上がりを見せた。

 一方、準々決勝以来の登板となった光星学院エースの金沢湧紀(3年)は1死から2番・大西友也(3年)を四球で出してしまう。次打者を打ち取り2死とするも、5番・安井洸貴(3年)を死球で出し、2死満塁のピンチを招いた。それでも6番・笠松悠哉(2年)に対し、徹底した変化球攻めで三ゴロに打ち取った。藤浪、金沢ともに3回までは相手打線を1安打に抑え、序盤はゼロ行進が続いた。

 均衡が破れたのは4回裏。先頭の7番・白水健太(3年)が高めのストレートを見逃さず、センターへ。キャプテンの貴重な一発で大阪桐蔭が待望の先取点を奪った。5回裏、光星学院に痛恨のミスが出る。内野安打2本で無死一、二塁の場面、笠松のゴロを光星学院の三塁手・大杉諒暢(3年)が一塁へ悪送球。ボールがファウルグラウンドを転々とする間に2走者が返り、貴重な追加点を奪った。

 投げてはエース藤浪の好投が続いた。注目された強打者の田村、4番・北條史也(3年)もコントロールよく、うまく緩急を使った完璧な藤浪のピッチングの前に、ヒットが出ず、苦戦を強いられた。

 そして3点ビハインドで迎えた9回表、1死からようやく田村にヒットが出る。内角高めのストレートをフルスイング。力づくでセンター前に運び、反撃の狼煙をあげた。打席には今大会4本の本塁打を放っている北條。しかし、北條は外角高めのストレートを打ち上げ、セカンドフライに倒れた。

 全国制覇まであと1人とした大阪桐蔭の藤浪。大杉には粘られるも、最後は152キロの渾身のストレートで空振り三振を奪い、史上7校目となる春夏連覇を果たした。結局、藤浪は光星学院打線を2安打14奪三振でシャットアウト。完璧なピッチングで有終の美を飾った。