1612takeda グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が好評配信中です。このシリーズでは幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手、元選手と対談。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。今回は競輪の武田豊樹選手と、喘息の専門医で昭和大学内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門主任教授の相良博典先生との対談を実施。その全編を公開しました!

 

当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。

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 アスリート喘息

 

二宮: 喘息を発症したのはいつですか?

 

武田: 小さい頃は全く症状がなかったのですが、39歳の時にいきなりかかりました。

 

相良: それは成人発症喘息だと思われますね。小児喘息の場合は比較的アトピー型が多いのですが、成人発症は非アトピー型。原因があまりわかっていないんですね。

 

二宮: どのような症状なのでしょう?

 

16takeda武田: 乾いたような咳が一日中、止まらなかったですね。ひどい時は何カ月も。またトレーニングをしていると、冷たい空気も吸いますからさらに悪化してしまう。

 

二宮: こういった症状は成人発症喘息の典型的なものでしょうか。

 

相良: そうですね。私たちが診る上で一番重要なのは咳なんです。喘息の特徴的な喘鳴や痰、呼吸困難など色々ありますが、初発症状として一番一致するのは咳です。おそらく最後のきっかけで出てきた症状そのものが喘息によって引き起こされたものだと思います。

 

二宮: 治療法としては吸入薬が中心なのでしょうか?

 

相良: ええ。やはり喘息によって起きた咳であれば、吸入ステロイドを中心とした治療になると思います。ウイルス感染がきっかけで発症した可能性もなくはないのですが、武田選手はハードなトレーニングをしていらっしゃるので、それが引き金となっていることもありえます。いわゆるアスリート喘息ですね。

 

二宮: 先ほどはアトピー型と非アトピー型とおっしゃいましたが、アトピー型だと少し痒くなったりもしますか?

 

相良: そうですね。例えばハウスダスト、ダニやペットの毛ですとかに影響されるんです。成人発症喘息はあまりそれに関係なく起こる。ただ治療に関しては、アトピー型、非アトピー型問わず同じ吸入ステロイドで治療をするんです。

 

二宮: 治療法は一緒なんですね。武田さんは家で動物を飼ってはいらっしゃる?

 

武田: ないです。アトピー検査もやりました。それは大丈夫でしたね。

 

相良: あくまで運動で誘発したという。おそらくアスリート喘息で、気道の一番外側の保護しているところが、過度なトレーニングによってダメージを受けたのでしょう。

 

 

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 今後も喘息を乗り越え、第一線で活躍中のアスリートが登場予定です。どうぞお楽しみに。


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