ミネソタ・ツインズは現地時間28日、西岡剛との契約を解除したと発表した。西岡はポスティングシステムを利用して、2011年に千葉ロッテからツインズへ移籍。ツインズとは3年契約を結んでいたが、自ら退団を申し入れた。残り1年間の契約分の年俸300万ドル(約2億3000万円)は受け取らない。
 日本人内野手のメジャーリーグ挑戦はまたも失敗に終わった。
 西岡は前年の2010年に初の首位打者を獲得し、ロッテの日本一に貢献。攻走守3拍子揃ったスイッチヒッターとして、ポスティングでは530万ドル(約4億4500万円)と高評価でツインズが落札した。

 1年目は2番・セカンドで開幕からスタメン出場していたが、4月上旬に守備中に二塁上で相手走者のスライディングを受け、左足腓骨を骨折する。これで2カ月間の離脱を余儀なくされ、復帰後も調子が上がらず、68試合で打率.226にとどまった。

 今季はキャンプ、オープン戦でアピールできず、マイナーでの開幕。8月にようやく昇格のチャンスを得たが、3試合で12打数無安打、2失策と精彩を欠き、再びマイナー落ちしていた。メジャーのロースター枠が拡大する9月になっても再昇格はならず、3Aで既にシーズンを終えた。

 契約を1年残しながら自らチームを去ったことで、今後は日本球界復帰を視野に入れ、所属先を探す見込みだ。メジャーでの通算成績は打率.215、0本塁打、20打点、2盗塁。スピードスターとしてはあまりにも寂しい結果で、西岡は米国を離れる。