メジャーリーグのワールドシリーズは26日、第2戦でサンフランシスコ・ジャイアンツがデトロイト・タイガースに2−0で勝利し、本拠地で連勝を収めた。試合はジャイアンツのマディソン・バムガーナー、タイガースのダグ・フィスターの両先発による投手戦。ジャイアンツは7回、無死満塁から併殺打の間に1点を先制すると、8回にも犠牲フライで貴重な1点を追加し、救援陣がパーフェクトリリーフで逃げ切った。タイガースはわずか2安打と打線が振るわなかった。第3戦はタイガースのホームに場所を移し、28日に行われる。
 バムガーナー、7回2安打無失点の好投(ジャイアンツ2勝、AT&Tパーク)
デトロイト・タイガース       0 = 000000000
サンフランシスコ・ジャイアンツ 2 = 00000011×
勝利投手 バムガーナー(1勝)
敗戦投手 フィスター(1敗)
セーブ   ロモ(1S)

 派手な一発攻勢で先勝した前夜から一転、第2戦は守り勝ちだった。
 最初にチャンスをつかんだのはタイガース。2回、無死一塁からデルモン・ヤングがレフトへ二塁打を放つ。一塁走者のプリンス・フィルダーが一塁から長躯ホームを狙ったが、ジャイアンツは中継プレーで生還を許さず、先取点を与えない。

 一方のタイガース先発のフィスターはその裏、グレゴー・ブランコの打球を側頭部に受けるアクシデント。しかし、マウンドに戻り、2死満塁のピンチを切り抜ける。以降は両先発が踏ん張り、走者すらなかなか出ないイニングが続いた。

 試合が動いたのは7回、ジャイアンツの先頭打者がヒットで出塁したところで、タイガースベンチはフィスターをスイッチし、継投策に入る。ただ、これは裏目に出た。2番手のドルー・シミリーはいきなり四球を与えて走者をためると、ブランコの送りバントは三塁線上に転がる内野安打。無死満塁と窮地に追い込まれる。シミリーは次打者を併殺打に仕留めたものの、その間にジャイアンツが貴重な1点をもぎとった。

 タイガースは8回にもリリーフ陣が3つの四球を与え、ハンター・ペンスの犠飛で痛い1点を失う。一方のジャイアンツは8回にはサンディアゴ・カシーヤ、9回はセルジオ・ロモが相手打線をいずれも三者凡退で切って取り、ブルペンの差が明暗を分けた。