メジャーリーグのワールドシリーズは27日、第3戦でサンフランシスコ・ジャイアンツがデトロイト・タイガースに2−0で勝利し、3連勝で王手をかけた。ジャイアンツは先発のライアン・ボーグルソンは毎回のように走者を背負いながら、6回途中5安打無失点の好投。2回にグレゴー・ブランコのタイムリー三塁打などであげた2点を継投で守りきった。タイガースは6回以降ヒットが出ず、2試合連続の零封負け。本拠地に戻っても悪い流れを断ち切れず、後がなくなった。
 2番手・リンスカムも好リリーフ(ジャイアンツ3勝、コメリカ・パーク)
サンフランシスコ・ジャイアンツ 2 = 020000000
デトロイト・タイガース       0 = 000000000
勝利投手 ボーグルソン(1勝)
敗戦投手 A.サンチェス(1敗)
セーブ   ロモ(2S)

 阪神、オリックスでもプレーした右腕が大舞台でチームに3連勝をもたらせた。
 ジャイアンツの先発ボーグルソンは初回、四球とヒットで一、二塁と走者を背負う。しかし、タイガースの4番プリンス・フィルダーをゲッツーに仕留め、先制点を与えない。すると連勝中のジャイアンツは直後の2回、ブランコの三塁打、ブランドン・クロフォードのタイムリーであっさりと2点を先行する。

 ボーグルソンは3回にも一、二塁の場面を迎えるも、クインティン・ベリーをセカンドゴロダブルプレー。5回には1死満塁の大ピンチだったが、ベリーに対して徹底して外角を攻め、空振り三振に切ってとる。続くミゲル・カブレラにはインコースを突き、ショートフライに打ち取った。このポストシーズンでも光る丁寧なピッチングでスコアボードにゼロを重ねていく。5回3分の2でマウンドを譲ったとはいえ、ワールドシリーズ初登板で十分、役割を果たした。

 ジャイアンツは後を継いだティム・リンスカムも2回3分の1を投げてノーヒットに抑える好内容。最終回はセルジオ・ロモが3人でピシャリと封じ、2試合連続で完封リレーを達成させた。