第4回WBCは15日、2次ラウンド最終試合が行われ日本がイスラエルに8-3で勝利。決勝トーナメント進出を決めた。同組2位のオランダも決勝T進出。1勝2敗のイスラエル、3敗のキューバは2次ラウンドで敗退となった。

 

◇WBC2017 2次ラウンドE組
 先発全員安打。青木もツーベース(日本3勝、東京ドーム)
イスラエル 3 = 000|000|003
 日  本 8 = 000|005|03X

勝利投手 平野(1勝0敗)
敗戦投手 アクセルロッド(0勝1敗)
本塁打 (日)筒香3号ソロ

 

 デーゲームでオランダが勝利したことで日本の決勝トーナメント進出は勝利か4失点以内での敗戦が条件となった。先発は日本が千賀滉大(福岡ソフトバンク)、イスラエルはジョシュ・ザイド。両投手の好投で序盤はゼロ行進が続いた。

 

 1回裏、1番の山田哲人(東京ヤクルト)が三遊間を破るヒットで出塁。3番・青木宣親(アストロズ)の2球目に二盗を決めるなど日本は序盤から揺さぶりをかけるが得点にはつながらない。先発の千賀はランナーを許すものの要所を締めるピッチングで5回63球、イスラエルを無得点に抑えた。

 

 千賀の後を受けマウンドにあがったのは平野佳寿(オリックス)。イスラエルの1番サム・フルドの一、二塁間を破ろうかという打球をセカンド菊池涼介(広島)が好捕した。1次ラウンドに続いてここでも菊池のファインプレーがチームを救った。

 

 その裏、先頭バッターとして打席に入ったのは4番・筒香嘉智(横浜DeNA)。1ボールからの2球目、高めのストレートをとらえた打球はセンターバックスクリーンへ飛び込み日本が均衡を破った。

 

 筒香のホームランで勢いづいた日本は、この日、中田翔(北海道日本ハム)に代わって5番一塁でスタメンに入った内川聖一(福岡ソフトバンク)がフォアボールを選び出塁。続く坂本勇人(巨人)がつないで一、三塁。鈴木誠也(広島)は倒れたものの、松田宣浩(福岡ソフトバンク)がレフトフェンス直撃のツーベースを放ち1点を追加した。小林誠司(巨人)の内野ゴロ、菊池のタイムリーなどで得点を加え、5-0とイスラエルをリードした。

 

 好投の平野は7回1死まで投げ、その後は宮西尚生(北海道日本ハム)、8回は秋吉亮(東京ヤクルト)とつないでイスラエルを無失点に抑えた。8回裏にはここまで打率2割と苦しんでいた青木宣親(アストロズ)の二塁打などで3点を追加。8点差の最終回、キューバ戦から連投の牧田和久(埼玉西武)は3点を失う苦しいピッチングながらもなんとか踏ん張りゲームセット。日本は1次ラウンドから6戦全勝で決勝トーナメントに進出した。

 

 準決勝は22日(日本時間)、日本はF組2位と対戦。2大会ぶり3回目の世界一に向け、戦いはクライマックスを迎える。