テキサス・レンジャーズからFAとなっていた上原浩治がボストン・レッドソックスと1年契約で合意した。複数の米メディアが報じており、年俸は425万ドル(約3億5000万円)。身体検査を経て正式に入団が決定する見込みだ。昨季途中にレンジャーズへ移籍した上原は、今季も右の中継ぎとして活躍し、37試合に登板して0勝0敗1S7ホールドだった。レンジャーズが残留に乗り出していたほか、古巣のボルチモア・オリオールズなども争奪戦に加わっていた。だが、現地時間の6日まで行われたウィンターミーティングで、ア・リーグ東地区最下位からの巻き返しを図るレッドソックスが獲得に成功した。
 右のセットアッパーとしての高い評価だ。
 上原が買われている理由は抜群の安定感にある。昨季から今季にかけてはレンジャーズで歴代1位となる28試合連続無四球を達成。1イニングあたり何人の走者を出したかを示すWHIPでは0.64と昨季より良い数字をマークした。四球が少なく自滅しない投手だけに、リリーフに不安の抱えるチームにとってはノドから手が出るほど欲しい存在だ。

 今季年俸は400万ドル(3億2000万円)ということもあり、ESPN.comでは今オフのFA選手の中で「過小評価されている5選手」のひとりと紹介されていた。20年ぶりの最下位に沈んだレッドソックスはボビー・バレンタイン監督を解任し、大型補強を敢行中。このウィンターミーティングでは、レンジャーズでダルビッシュ有ともバッテリーを組んでいたマイク・ナポリや、走攻守の揃ったシェーン・ビクトリノの入団合意にこぎつけている。