阪神からFA宣言していた藤川球児が現地時間1日、シカゴ・カブスと2年契約を結んだ。年俸は2年総額で950万ドル(約7億8000万円)。3年目は球団が契約の選択権を保有する。藤川は99年に高知商から阪神入り。2005年にセットアッパーとして当時の日本記録となる80試合に登板してリーグ優勝に貢献する。抑えに転向した07年には日本タイ記録となる46セーブをあげた。NPBでの通算成績は562試合42勝25敗220セーブ、防御率1.77。06年、09年のWBC、08年の北京五輪では日本代表に選ばれている。
 入団が決まったカブスは今季、借金40を抱え、ナショナルリーグ中地区5位。07年、08年と地区優勝を果たしたものの、以降は低迷が続いている。特にリリーフの防御率が4.49と悪く、クローザーのカルロス・マーマルも3勝3敗20セーブ、防御率3.42と不安を抱えている。球団の公式サイトでも藤川は「Japanese closer」と紹介されており、新たな抑えとして大いに期待を集めそうだ。