10日、ラグビーワールドカップ2019日本大会の組み合わせ抽選会が京都迎賓館で行われた。開催国の日本代表はプールAに入り、アイルランド、スコットランド、ヨーロッパ地区予選1位、ヨーロッパ・オセアニア地区プレーオフ勝者と同組となった。前回優勝のニュージーランドはプールBで同3位の南アフリカなどと同組。前回日本を率いたエディー・ジョーンズがヘッドコーチ(HC)を務めるイングランドはフランス、アルゼンチンが同居するプールCに入った。

 

 9度目のW杯で初の決勝トーナメント進出なるか。世界ランキング11位の日本のプール組分けが決まった。日本は同4位のアイルランド、同5位のスコットランドに加え、ヨーロッパ地区予選1位(ジョージアを除くヨーロッパチャンピオンシップ最上位)、ヨーロッパ地区予選2位とオセアニア地区予選3位(パシフィックトライネーションズチャンピオンシップ3位)の勝者と争うこととなった。プールで上位2カ国・地域が決勝トーナメントに進める。

 

 日本はニュージーランド(世界ランキング1位)、南アフリカ(同7位)が同居するプールBやイングランド(同2位)、フランス(同6位)、アルゼンチン(同9位)が揃ったプールCに比べれば恵まれた組分けと言えるかもしれない。スコットランドは4位、アイルランドはベスト8が最高。決勝を経験したことはない。日本のジェイミー・ジョセフHCは「アイルランド、スコットランドともにセットピースが強く、日本よりも身体が大きいチームなので、彼らから受けるであろうプレッシャーに私たちがうまく対処していくことができれば勝利に近づくできる」とコメントした。

 

 スコットランドとは前回イングランド大会以来の対戦となる。優勝候補の南アフリカを破るなど過去最多の3勝を挙げた日本が唯一負けた相手でもある。目標に掲げていたベスト8進出を阻まれた。キャプテンの1人でイングランド大会を経験しているSO/CTB立川理道(クボタスピアーズ)は「次は勝てるように準備したい」と語り、SH田中史朗(パナソニック ワイルドナイツ)は「前回大会の悔しい気持ちを晴らすことができるチャンス」と意気込んだ。

 

 6月に国内で3試合予定しているテストマッチがW杯の試金石となる。10日のルーマニア(16位)はヨーロッパ地区予選1位突破の可能性があるからだ。17日と24日にはアイルランドと対戦。立川は「しっかりと試合の内容にこだわって戦い、2019年につなげたいと思います」と述べた。残された時間はあと2年。前回大会同様、準備力がカギを握る。

 

【プールA】
アイルランド、スコットランド日本、ヨーロッパ地区予選1位チーム、ヨーロッパ・オセアニア地区のプレーオフ勝者チーム

【プールB】
ニュージーランド、南アフリカ、イタリア、アフリカ地区予選1位チーム、敗者復活予選優勝チーム

【プールC】
イングランド、フランス、アルゼンチン、アメリカ地区予選1位チーム、オセアニア地区予選2位チーム

【プールD】
オーストラリア、ウェールズ、ジョージア、オセアニア地区予選1位チーム、アメリカ地区予選2位チーム