３月23日（土）
◇２回戦
サヨナラ勝ちで接戦制す
安田学園（東京） ３ ＝ ０００２００００１
盛岡大付（岩手） ４ ＝ ０００２０００１１×
【本塁打】
（安）深見
（盛）望月
まさにがっぷり四つの接戦となった。３回表、初出場の安田学園が４番・深見俊介（３年）の２ランで先制すると、その裏、盛岡大付も負けじと２点を返し、早くも試合を振り出しに戻した。両校ともに追加点を挙げられないまま、試合は終盤へ。そして８回裏、盛岡大付が３番・望月直也（３年）のソロで勝ち越すと、９回表、安田学園がすぐに追いついた。このまま延長かと思われた９回裏、盛岡大付は１死一、三塁と一打勝ち越しのチャンスをつかむ。２番・吉田嵐（３年）の三遊間へのボテボテのゴロの間に三塁ランナーが生還。接戦をサヨナラで決めた盛岡大付が、春夏あわせて10回目にして甲子園初勝利を挙げた。
１点差死守し、接戦制す
宇都宮商（栃木） １ ＝ ００１００００００
鳴門（徳島） ２ ＝ ００１００００１×
両投手陣が要所を抑える好投を披露し、１点を争う好ゲームとなった。先制したのは宇都宮商。３回表、先頭の７番・柴山和博（３年）がチーム初安打となる三塁打を放つと、次打者の初球、暴投の間に生還した。しかしその裏、鳴門は２死二塁から４番・伊勢隼人（３年）の同点打で試合を振り出しに戻した。その後、両校ともに追加点を奪えず、試合は終盤へ。８回裏、鳴門は１死一、三塁の場面で代打・鳴川宗志（２年）がスクイズを敢行。しかし、失敗に終わり２死二塁となる。チャンスは潰えたかと思った矢先、鳴川が汚名返上とばかりに値千金のタイムリーを放ち、鳴門が逆転に成功した。９回表、１点を追う宇都宮商は先頭の１番・君嶋謙蔵（３年）が二塁打を放つと、次打者が犠打を決めて１死三塁とした。しかし、このピンチを鳴門のエース板東湧梧（３年）がなんとか凌ぎ切り、１点を死守した。
２年生エース、３安打無四球で完封
益田翔陽（島根） ０ ＝ ０００００００００
聖光学院（福島） ８ ＝ ０１０２２０３０×
正捕手をケガで欠きながらも、２年連続４回目となる聖光学院が、春初出場の益田翔陽を投打で圧倒した。１点リードで迎えた４回裏、２死一、三塁から正捕手・広瀬和光（３年）の代わりに出場した８番・蛭田湧斗（３年）が走者一掃となるタイムリー二塁打を放ち、リードを３点に広げた。５回裏にも２点を追加した聖光学院は、７回裏には機動力、長打力をフルに使った試合巧者ぶりを発揮し、３点を挙げた。投げては２年生エース石井成が３安打無四球と完璧なピッチングで益田翔陽打線をシャットアウト。聖光学院が完封勝ちをおさめて、３回戦進出を決めた。
◇１回戦
前田、３安打無四球の快投で完封
いわき海星（福島） ０ ＝ ０００００００００
遠軽（北海道） ３ ＝ ０００００３００×
21世紀枠・初出場同士の対戦となったこの試合は、両エースの好投が光り、手に汗握る投手戦となった。均衡が破れたのは６回裏。それまでいわき海星のエース鈴木悠太（３年）にわずか１安打に抑えられていた遠軽打線。１死三塁というチャンスを一度はつぶし、２死一塁となるも、次打者が四球を選び、一、二塁に。ここで４番で主将の柳橋倖輝（３年）が走者一掃となる三塁打を放ち、２点を先制した。さらに中継が乱れる間に柳橋も生還し、遠軽は一挙３点をリードした。その後もエース前田知輝（３年）はいわき海星打線を寄せ付けない好投を見せ、完封勝ち。春夏あわせて初出場の遠軽が初勝利を挙げた。