3月22日(金)
◇1回戦
 16安打の猛攻で大勝
沖縄尚学        2 = 000000011
敦賀気比(福井)   11 = 51100004×

 実力校同士の開幕試合は、初回に明暗が分かれた。三者凡退とエース岸本淳希(3年)が最高の立ち上がりを見せた敦賀気比は1回裏、相手の内野守備のミスなどもあり、5安打で一挙5点を挙げた。2、3回にも1点ずつを挙げた敦賀気比は、8回裏には4点を追加し、試合を決めた。5年ぶり3度目の優勝を目指した沖縄尚学は、毎回のようにランナーを出しながらもあと1本が出ず。計10安打を放ったが、終盤に2点を返すのが精一杯だった。
 痛恨の暴投で1点に泣く
岩国商(山口)   1 = 000010000
履正社(大阪)   0 = 000000000

 岩国商6安打、履正社5安打と、がっぷり四つの展開となったこの試合、勝敗を分けたのは、バッテリーのミスだった。互いに無得点で迎えた5回表、岩国商は先頭の5番・横田啓樹(3年)が三塁打を放つと、2者連続四球で満塁とした。すると、次打者の初級、履正社先発の東野龍二(3年)の暴投で横田が先制のホームを踏んだ。7回裏、履正社は1死満塁と絶好のチャンスをつかむも、履正社のエース高橋由弥(3年)の前にあと1本が出ず、1人のランナーも返すことができなかった。最後まで1点を死守した春初出場の岩国商が完封勝ちを収め、初戦突破を果たした。

 あわせて26安打の打撃戦制す
常葉菊川(静岡)   9 = 000212022
春江工(福井)     5 = 110001101
【本塁打】
(常)桑原、遠藤

 序盤、春江工に試合の主導権を握られた常葉菊川だったが、4回表に同点に追いつくと、ここから打線が本領を発揮。5回表に1点を勝ち越すと、6回表には1死二塁の場面で7番・桑原樹(2年)に大会第1号となる2ランが飛び出した。春江工も6回、7回と1点ずつを挙げ、1点差に迫る。しかし、常葉菊川は8回表に9番・今坂僚介(3年)の2点タイムリー、9回表には3番・遠藤康平(3年)の2ランで春江工を引き離した。春江工は9回裏に1点を挙げて粘りを見せるも、反撃もここまで。常葉菊川が逆転勝ちを収めて、2回戦進出を決めた。