3月25日(月)

◇2回戦
 3投手の継投実る
龍谷大平安(京都)   2 = 100010000
早稲田実(東京)    4 = 00000040×

 春は4年ぶり20回目の早稲田実と、5年ぶり37回目の龍谷大平安。甲子園常連校同士の対戦は早稲田実の逆転勝ちとなった。ハイライトは7回裏。6回まで無安打に抑えられていた平安エースの福岡拓弥(3年)を早稲田実打線がようやくとらえた。四球とチーム初安打で無死一、三塁とすると、5番・識原葵(3年)がレフト線を破るタイムリーを放ち、1点を返した。すると2死一、三塁の場面、次打者が2ストライクから空振りするも、ワンバウンドのボールを捕手が後逸。振り逃げが成立し、その間に三塁ランナーが同点のホームを踏んだ。さらに2死満塁からは、1番・山岡仁実(2年)の2点タイムリーで逆転に成功した。この2点差を継投で凌ぎ切った早稲田実が3回戦進出を果たした。
 神宮覇者の仙台育英が快勝
仙台育英(宮城)   7 = 320000020
創成館(長崎)    2 = 002000000
【本塁打】
(仙)小林

 昨秋の明治神宮大会覇者の仙台育英が、序盤に試合の主導権を握った。初回、無死一、三塁から内野ゴロの間に1点を先制すると、2死後には5番・水間俊樹(3年)、6番・小林遼(3年)と連続タイムリーが出て、リードを3点とした。さらに2回表にも2点を加えた。一方、初出場の創成館は3回裏、1死二塁から1番・木下敦紀(3年)のセンター前へのポテンヒットで二塁ランナーが好走を見せ、1点を返した。さらに2死三塁から内野安打の間に1点を追加し、その差を3点に詰めた。4回以降、ともに追加点を奪えないまま終盤へ。試合を決定づけたのは8回表。小林のソロが出るなどで2点を加えた仙台育英が快勝した。

 高知、13年ぶりに3回戦進出
高知       5 = 000000140
関西(岡山)   1 = 000000001
【本塁打】
(関)森川

 両校ともに中盤まで、ランナーを出しながらも得点が奪えず、ゼロ行進が続いた。均衡が破れたのは7回表。高知は1死から4番・市川豪(3年)がヒットで出塁すると、2死後に盗塁を決める。6番・上田隼也(2年)の打球はフラフラと上がり、センター前へポトリと落ちた。市川が一気に三塁を回り、生還。高知に待望の先取点が入った。さらに8回表には3番・和田恋(3年)や5番・股川涼有(3年)の2点タイムリーなどで一挙4点を挙げ、試合の主導権を握った。一方、関西も粘りを見せる。9回裏、代打・森川誠也(3年)の一発で1点を返すと、なおも2死後には2番・小郷裕哉(2年)が三塁打を放つ。ところが、次打者への初球がワンバウンドとなり、捕手が弾いた。これで飛び出した小郷が三本間で挟まれ、タッチアウト。高知が2001年以来となる春3回戦進出を決めた。