3月27日(水)

◇2回戦
 投打かみ合い快勝
県岐阜商        8 = 031100120
花咲徳栄(埼玉)   3 = 010101000
【本塁打】
(花)若月

 18年ぶりの出場となった県岐阜商が序盤に早くも試合の主導権を握った。1死二、三塁から8番・野田源登(3年)が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち、2点を先制する。さらにこの回1点を追加した県岐阜商。その裏、花咲徳栄に1点を返されたものの、3、4回にも1点ずつを加え、その差を広げていく。花咲徳栄も4回裏に若月健矢(3年)の一発で1点を返す。6回裏にも1点を追加し、2点差に迫った。しかし終盤、県岐阜商は7回表、2死無走者からヒットと四球で一、二塁とすると、相手の内野エラーで1点を追加。さらに8回表にもダメ押しとなる2点を挙げて引き離した。結局、県岐阜商は11安打8得点、投げてはエース藤田凌司(3年)が5安打2失点の好投を見せ、春は1977年以来となる初戦突破を果たし、3回戦に駒を進めた。
 3番・遠藤、全打点をあげる活躍
常葉菊川(静岡)   4 = 000100030
報徳学園(兵庫)   3 = 010000101

 春優勝経験をもつ実力校同士の試合は、1点を争うシーソーゲームとなった。1−1で迎えた7回裏、報徳学園が代打・酒井翔吾(3年)のタイムリーで1点を勝ち越した。しかし8回表、常葉菊川は2死ながら満塁のチャンスに、3番・遠藤康平(3年)が4回表の同点打に続くタイムリーを放つ。走者一掃となり、常葉菊川が初めて勝ち越す。2点ビハインドの報徳学園は9回裏、粘りを見せた。1死二、三塁と一打同点のチャンスをつかむ。ここで6番・山口大輔(3年)の打球は高々とライトへ上がった。三塁ランナーがタッチアップし、1点差に詰め寄る。さらに中継からの返球が大きく逸れたのを見て、二塁ランナーも三塁をまわるも、カバーに入っていたピッチャー堀田竜也(3年)がすぐさま捕球して三塁へ。ランナーは三本間に挟まれ、タッチアウト。ピンチを凌ぎ切った常葉菊川が3回戦進出を決めた。

 「絆枠」山形中央、甲子園初勝利
岩国商(山口)   2 = 000010100
山形中央      6 = 00003102×

 1点ビハインドの5回裏、4回まで岩国商のエース高橋由弥(3年)の前に1安打に抑えられていた山形中央打線が見事な集中打を見せた。無死一、二塁から8番・高橋和希(2年)が走者一掃のタイムリー三塁打を放つと、さらに9番・高田匠(3年)にもタイムリーが出て、個の回一挙3点を挙げて逆転に成功した。さらに6回裏にも1点を加えた山形中央は8回裏、2死無走者から高橋、高田の連打などで2点を追加した。投げては3投手の継投で最少失点に抑えた山形中央が春夏合わせて初勝利を決めた。