第99回 レアル、“死の組”制してV3なるか!? ~UEFAチャンピオンズリーグ~

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170830skp レアル・マドリードの2連覇で幕を閉じた2016-17シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)。まさにレアルの、レアルによる、レアルのためのCLだった。英カーディフのミレニアムスタジアムで行われたユベントスとの決勝は4-1で圧勝。エースのFWクリスティアーノ・ロナウドは先制ゴールを含む2ゴールを挙げてバルセロナのFWリオネル・メッシを上回る12ゴールとなり、史上初の5年連続CL得点王に輝いた。CL通算105ゴールは歴代最多だ。今年も3連覇を懸ける“白い巨人”とCR7が話題の中心となりそうだ。

 

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 現地時間24日、2017-18シーズンのグループリーグ組み合わせ抽選がモナコで行われ、王者レアルは、難敵ぞろいのグループHに入った。香川真司が所属するドルトムントとは2年連続で同組となり、昨季プレミアリーグで優勝したチェルシーに次ぐ2位のトッテナム・ホットスパーが入った(もう一つはキプロスのアポエル)。全体で一番の「死の組」だと言っていい。

 

 盤石の王者

 

 今季のレアルは盤石だと言っていい。派手さはないが、スリム化された組織は余計に強さを際立たせている。

 

 レアルは今オフ、補強よりも放出が目立った。出場機会に乏しかったMFハメス・ロドリゲスはバイエルン・ミュンヘンへ、FWアルバロ・モラタはチェルシーへ移籍した。DFダニーロはマンンチェスター・シティ、そしてFWマリアーノ・ディアスはリヨンに新天地を求めた。

 

 補強は有望な若手が目立つ。U-21スペイン代表の20歳、“スペインの至宝”ダニ・セバージョスを、U-21フランス代表19歳のDFテオ・エルナンデスを獲得している。ただ一番のニュースは、C・ロナウドの残留か。

 当初はスペイン検察当局が脱税容疑で告発したことにキレて、国外移籍を公言していたが、結局は移籍に発展しなかった。

 

 チームはジネディーヌ・ジダン監督のもと、成熟期に入っている。昨季は、試合を休まないことで知られるC・ロナウドを例外なく外すなど、選手たちをうまくローテーションをしてチームの強度を落とさないままシーズンを突っ走った。指揮官のマネジメント力を考えると、大崩れするとは思えない。大きな補強はなかったとはいえ、C・ロナウドが認める20歳の逸材MFマルコ・アセンシオ、18歳のDFアシュラフ・ハキミら伸び盛りの若手の台頭も期待される。既存戦力と若手の融合が見ものである。

 

 曲者揃いのライバル

 

 レアルが一つ抜けているとはいえ、ドルトムントとトッテナムは曲者だ。

 

 ドルトムントは昨季、レアルとはホーム、アウェーともに2-2。グループリーグを1位で通過している。

 

 ピーター・ボス新監督を迎えた新生ドルトムントはケガ人を多く抱える中、ブンデスリーガで開幕から2連勝と好発進している。

 

 新加入で楽しみな存在はフライブルクから獲得したFWマキシミリアン・フィリップ。才能豊かなアタッカーだが、守備もアグレッシブでドルトムントのスタイルにはまりそうだ。左肩の脱臼で出遅れたMF香川真司は昨季、レアルとの対戦で出場なし。今季こそ“白い巨人”に立ち向かう香川の姿を見たいものだ。

 

 一方、トッテナムは主力の右サイドバック、カイル・ウォーカーが抜けたものの、自慢の攻撃陣を堅持。プレミア得点王のFWハリー・ケイン、攻撃の中核を担うMFデレ・アリの活躍が、グループリーグ突破のカギを握ってくる。

 

 グループCとGも激戦区

 

 ほかのグループを見ていこう。

 

 グループA……ベンフィカ(ポルトガル)、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)、バーゼル(スイス)、CSKAモスクワ(ロシア)

 グループB……バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)、パリSG(フランス)、アンデルレヒト(ベルギー)、セルティック(スコットランド)

 グループC……チェルシー(イングランド)、アトレティコ・マドリード(スペイン)、ローマ(イタリア)、カラバフ(アゼルバイジャン)

 グループD……ユベントス(イタリア)、バルセロナ(スペイン)、オリンピアコス(ギリシャ)、スポルティング(ポルトガル)

 グループE……スパルタク・モスクワ(ロシア)、セビージャ(スペイン)、リバプール(イングランド)、マリボル(スロベニア)

 グループF……シャフタール(ウクライナ)、マンチェスター・シティ(イングランド)、ナポリ(イタリア)、フェイエノールト(オランダ)

 グループG……モナコ(フランス)、ポルト(ポルトガル)、ベシクタシュ(トルコ)、ライプツィヒ(ドイツ)

 

 グループH以外に強豪国がそろう白熱しそうなグループを一つ挙げるとすれば、プレミア覇者チェルシー、スペイン3位アトレティコ・マドリードに加えて、セリエA2位ローマが参戦するグループCか。

 

 FWフランチェスコ・トッティが去ったローマはルチアーノ・スパレッティ監督が退任してクラブOBのエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督が就任。サッスオーロを躍進させた攻撃的なサッカーをどうローマに浸透させるか、注目を集めそうだ。

 

 セリエA第2節(26日)ではホームでインテル相手に1-3で敗れたものの、次第にディ・フランチェスコ流が浸透していくと面白くなりそう。目立った補強こそないが、昨季のセリエA得点王FWエディン・ジェコを筆頭に自慢の攻撃力に磨きが掛かっている。

 

 興味深いチームはグループGのライプツィヒだ。スポーツディレクターのラルフ・ラングニックがデザインを描いたチームはブンデス1部に昇格した昨季、リーグ8連勝を挙げるなど旋風を起こして2位に入った。CLでも旋風を起こせるかどうか。フランス王者モナコ、トルコ王者のベシクタシュ、伏兵ポルトと、ここは「隠れ死の組」と言えるのかもしれない。

 

 今季のCLを制するのはどこか。レアルの3連覇を阻止するクラブは現れるのか。

 グループリーグは9月12日にスタートする。

 

 なおスカパー! では欧州No.1クラブを決める“世界最高峰の戦い”を全125試合生中継!

 

2017−18欧州チャンピオンズリーグ グループリーグ第1節>>詳しい放送予定はこちら

 

170830skp9月12日(火) 27:45キックオフ

 

◇グループA
ベンフィカ×CSKAモスクワ
オリンピアコス×スポルティング

 

◇グループB
ローマ×アトレティコ・マドリード
バイエルン・ミュンヘン×アンデルレヒト

 

◇グループC
セルティック×パリSG
チェルシー×カラバフ

 

◇グループD
バルセロナ×ユベントス
マンチェスター・ユナイテッド×バーゼル

 

9月13日(水) 27:45キックオフ

 

◇グループE
リバプール×セビージャ

マリボル×スパルタク・モスクワ

 

◇グループF
フェイエノールト×マンチェスター・シティ
シャフタール×ナポリ

 

◇グループG
ライプツィヒ×モナコ
ポルト×ベシクタシュ

 

◇グループH
トッテナム×ドルトムント
レアル・マドリード×アポエル

 

(試合開始時刻は日本時間、左チームがホーム 各グループ上位2クラブがベスト16ステージ進出)


※このコーナーではスカパー!の数多くのスポーツコンテンツの中から、二宮清純が定期的にオススメをナビゲート。ならではの“見方”で、スポーツをより楽しみたい皆さんの“味方”になります。

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