15日、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファーストステージ第2戦が行われ、横浜DeNAが阪神に13対6で勝利。対戦成績を1勝1敗の五分に戻した。雨中の対戦となった試合は中盤6回まで4対4で進んだが、7回に横浜が一挙6点を奪って勝ち越し。阪神は5番手の桑原謙太朗が被安打7と誤算だった。

 

◇ファーストステージ第2戦
 阪神・大山、4安打の大当たり(阪神1勝1敗 甲子園)
横浜DeNA 13 = 002|020|603
阪神  6 = 021|001|200

勝利投手 三上(1勝0敗)
敗戦投手 桑原(0勝1敗)
本塁打  (De)乙坂1号3ラン
     (神)大山1号ソロ

 

 第2戦の先発は阪神が秋山拓巳、DeNAは今永昇太。舞台となった甲子園は朝から雨が降り続き、試合開始が約1時間遅れた。グラウンドに水が浮く悪コンディションの中、強行された試合で先制したのは阪神だった。

 

 2回裏、先頭の5番・大山悠輔がライト前ヒットで出塁すると、続く鳥谷敬も連打で続き無死一、二塁。1死後、8番・梅野隆太郎がフォアボールを選んで満塁。打撃も期待できる9番・秋山は三振に倒れたが、1番・俊介がアウトコースのストレートを右中間に弾き返した。センターの桑原将志が打球をファンブルする間に三塁ランナーの大山に続いて、二塁ランナーの鳥谷もホームイン。阪神が2点を先制した。

 

 直後の3回表、DeNAは9番・倉本寿彦がセンター前ヒットで出塁すると、桑原がツーベースを放って無死二、三塁。梶谷隆幸は三振に倒れたが、4番のホセ・ロペスがフルカウントまで粘り、秋山の7球目、アウトコースのストレートをライト前へ。これで二者が生還して2対2、試合は振り出しに戻った。

 

 3回裏、大山の左中間へのホームランで勝ち越した阪神は、4回から先発の秋山に代えて岩崎優をマウンドに送った。4回を3人で抑えた岩崎は5回、先頭の倉本を三振に切ったものの桑原にフォアボール、続く梶谷にヒットを浴びたところで降板。だが、後を受けた石崎剛がロペスに犠牲フライを打たれて同点。筒香嘉智、宮﨑敏郎にも連打を浴びて4対3、DeNAが再びゲームをリードした。

 

 降り止まない雨の中、両チームともコールドゲームを見据えて早めの継投。6回裏、DeNAのマウンドには4番手の三上朋也が上がった。この回、阪神は先頭の大山がツーベースを放ち、鳥谷はフォアボール。続く大和が送りバントを決めて1死二、三塁。ここで打席に入った梅野はセーフティスクイズ。一塁側に決めたプッシュバントは泥々のグラウンドの上で止まり、三塁から大山が悠々とホームイン。阪神が4対4、同点に追いついた。

 

 7回表、阪神の投手は高橋聡から桑原謙太朗に交代。桑原は先頭の梶谷を不運なキャッチャー前内野安打と悪送球で2塁に進めると、ロペスにライト前ヒットを打たれて無死一、三塁とピンチを招いた。続く筒香の打球は水しぶきを上げながらライト前に転がり、DeNAが5対4と勝ち越しに成功。宮﨑がライトフライに倒れた後、打席には代打・乙坂智。桑原の初球、アウトコース高めのストレートに反応した乙坂の打球はふらふらと上がってレフトポール際へ。この3ランホームランで8対4としたDeNAは、その後も2点を追加して、この回、計6点。ビッグイニングを作ったDeNAが試合を決めた。DeNAは9回にも3点を加えて結局、13対6。21安打で雨中のシーソーゲームを制した。

 

 1勝1敗で迎えるファーストステージ第3戦(甲子園)は、16日18時にプレーボール予定。