1日、Jリーグは事務局で会見を開き、2014年度からの「Jリーグ ディヴィジョン3(J3)」開幕に伴うJリーグ準加盟を申請したクラブを発表した。新たに申請したのは13クラブ(内訳はJFLから6、地域リーグから7クラブ)。J3入りの審査対象はすでに準加盟を果たしている6クラブを合わせた計19クラブとなった。今後、1〜4の審査ステップを経て、12月にも初年度参加予定数の10〜12クラブが決定する。
 準加盟申請の締め切り(6月30日)までに書類を提出した13クラブと所属リーグ、ホームタウンは以下の通り。

福島ユナイテッドFC(JFL:福島県福島市)
栃木ウーヴァFC(JFL:栃木県栃木市)
Y.S.C.C.(JFL:神奈川県横浜市)
藤枝MYFC(JFL:静岡県藤枝市および周辺3市2町)
MIOびわこ滋賀(JFL:滋賀県草津市・東近江市)
FC琉球(JFL:那覇市、沖縄市を中心とする全県)
ヴァンラーレン八戸(東北1部:青森県八戸市)
グルージャ森岡(東北1部:岩手県盛岡市)
tonan前橋(関東1部:群馬県前橋市)
アスルクラロ沼津(東海1部:静岡県沼津市)
FC鈴鹿ランポーレ(東海1部:三重県鈴鹿市)
奈良クラブ(関西1部:奈良市を中心とする全県)
レノファ山口(中国:山口市を中心する全県)

 またすでに準加盟承認を得ているクラブはFC町田ゼルビアツェーゲン金沢カマタマーレ讃岐ブラウブリッツ秋田SC相模原AC長野パルセイロの6つ。この中で、町田、金沢、讃岐はJ2入会に必要なJ2ラインセンス取得を目指している。

 J3の2014シーズンに参加するための1〜4の審査ステップはそれぞれ(1)6月30日までにJリーグ準加盟申請を行い、承認される、(2)「J3ライセンス」資格審査および「J3スタジアム要件」審査の合格、(3)「J3入会審査」を受け、承認される、(4)競技成績となっている。

 ステップ(1)のJリーグ準加盟は、昨年度に改定された「Jリーグ準加盟規定」に則り審査される。主な充足要件は「最低限の育成環境の整備」(継続的な普及活動の実施・アカデミーチームの所有または所有する準備があること)と「ガバナンスがある程度整っていること」(短期的に資金不足とならないこと)だ。今回申請した13クラブの可否は9月末までに決まる見通しだ。

 ステップ(2)の「J3ライセンス基準」および「J3スタジアム要件」では、J3クラブとして最低限必要とされる条件を満たしているかが問われる。「プロ契約の選手はトップチームに3人以上」、「スタジアム収容人数は原則として5000人程度(メインスタンドに座席を有していれば他は例として芝生席も可)とする」などが主な要件に設定されている。

 ステップ(2)の要件を充足した準加盟クラブは、随時、ステップ(3)の「J3入会審査」を受ける。チェアマンによるクラブ代表者、ホームタウン自治体の首長および地元サッカー協会会長に対するヒアリング調査など、審査手続きは「J2入会審査」と同様(審査項目はJ2よりも少ない)。町田、金沢、讃岐の3クラブは、J2ライセンスを取得できなかった場合、ステップ(3)からJ3入りの審査を受ける。

 ステップ(4)の「競技成績」は、ステップ(3)までを充足したクラブが予定数を上回った場合のみに適用される。第1(2013シーズンの成績をもってJ2から降格するクラブ、JFL)、第2(全国地域サッカーリーグ決勝大会決勝リーグ)、第3(全国地域サッカーリーグ決勝大会予選リーグおよび地域サッカーリーグ)のグループに分ける。上位グループから順にJ3参加クラブとしていき、定数(10もしくは12)になったところで打ちきる仕組みだ。第1、第2グループはそれぞれ成績上位からJ3に参加し、第3グループのクラブにおいては成績、経営状況など、さまざまな要素を総合的に検討してJリーグ理事会が参加クラブを決定する。

 ステップ(1)で準加盟に承認されなかったクラブは、引き続きJリーグ準加盟クラブ(2014年度からJリーグ百年構想クラブ)を目指す。また準加盟の承認を受けたが要件未充足でJ3に参加できないクラブは、2015シーズン以降のJ3参加を目指して活動する。