8月15日(木)

◇2回戦
 あわせて23安打の打撃戦制す
修徳(東東京)   5 = 0002111000
鳴門(徳島)    6 = 0221000001× (延長10回)
【本塁打】
(鳴)伊勢

 序盤、試合の主導権を握ったのは鳴門だった。2回裏、先頭の4番・伊勢隼人(3年)が先制本塁打を放つと、さらにこの回1点を追加し、2点をリードした。鳴門工は3回裏に2点、4回裏にも1点を挙げる。しかし中盤は修徳打線が反撃。鳴門のエース板東湧梧(3年)をとらえ、着実に得点を重ねていく。そして7回表、1死三塁から9番・遊佐和輝(3年)の打球はボテボテの内野ゴロに。三塁ランナーがスタートを切ったのを見た二塁手はバックホームするも、ランナーがうまく回り込んでセーフ。修徳が同点に追いついた。試合はそのまま延長戦へ。10回裏、鳴門は無死満塁から6番・松本高徳(3年)が初球をレフトへ。三塁ランナーが返り、鳴門が33年ぶりの3回戦進出を決めた。
 投手戦制し、3回戦進出
聖光学院(福島)   1 = 000001000
福井商         2 = 10000001×

 福井商が手に汗握る投手戦を制した。1回表、福井商は先発の長谷川凌太(3年)が聖光学院打線を三者凡退に切ってとり、最高の立ち上がりを見せた。するとその裏、打線もその好投に応える。2死二塁から4番・大石樹(3年)が先制タイムリーを放ち、リードを奪った。2回以降は両者ともにランナーを出しながらも要所を締める好投が続き、ゼロ行進が続く。試合が動いたのは6回表。聖光学院は2死無走者から3番・八百板飛馬(3年)が内野安打で出塁すると、4番・園部聡(3年)があわや本塁打かというフェンス直撃のタイムリー三塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。試合を決めたのは8回裏、福井商は2死三塁と一打勝ち越しのチャンスに6番・林克弥(3年)の打球は内野と外野の間にポトリと落ちるテキサスヒット。三塁ランナーが返り、福井商が勝ち越した。この1点を守り切り、福井商が3年ぶりに3回戦進出を決めた。

 1年生・朝山が好リリーフ
作新学院(栃木)   4 = 200010010
熊本工         0 = 000000000
【本塁打】
(作)山下

 投打がかみ合った作新学院が快勝した。1回表、作新学院打線が熊本工エースの山下滉太(3年)の立ち上がりを攻めた。1死二塁から3番・山下勇斗(3年)が先制の2ランを放ち、リードを奪う。作新学院は5回表、2死一、三塁から6番・川上修吾(2年)のタイムリーで1点を追加すると、8回表にもダメ押しとなる1点を加えた。一方、熊本工は何度かランナーをスコアリングポジションに進めるも、あと1本が出ない。作新学院はエース渡辺雄麻(3年)を6回途中から継投した1年生の朝山広憲が好投し、完封勝ち。3年連続での3回戦進出を決めた。

 10年ぶりに3回戦進出
仙台育英(宮城)   1 = 000000010
常総学院(茨城)   4 = 00000202×
【本塁打】
(仙)菊名

常総学院が少ないチャンスを確実にモノにし、接戦を制した。序盤は両エースが好投を見せ、ゼロ行進が続いた。均衡が破れたのは6回裏。5回まで無安打に終わっていた常総学院だったが、先頭の7番・池沢恒平(3年)がチーム初安打を放つ。次打者が送りバントを決めて二進すると、9番・荒原祐貴(1年)のスイングしたバットがキャッチャーのミットに当たり、打撃妨害で1死一、二塁とした。ここで仙台育英はエース鈴木天斗(3年)から馬場皐輔(3年)にスイッチした。その馬場から1番・高島翔太(3年)が走者一掃となるタイムリー三塁打を放ち、2点を先制した。一方、仙台育英は8回表、2番・菊名裕貴(3年)の本塁打で1点を返した。しかしその裏、常総学院は2番・吉成祐輔(3年)のタイムリーでダメ押しとなる2点を追加した。投げてはエース飯田晴海(3年)が4安打1失点で完投。常総学院は優勝した2003年以来の3回戦進出を決めた。