小平主将、「多くの競技で活躍できる選手団」 ~平昌五輪結団式・壮行会~

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(写真:左から伊東総監督、小平主将、斎藤団長)

 24日、平昌冬季五輪の日本代表選手団結団式と壮行会が東京・大田区総合体育館で行われた。日本代表選手団主将のスピードスケート代表の小平奈緒(相沢病院)が「多くの競技で活躍できる選手団」と胸を張り、斎藤泰雄団長は「最強の布陣で平昌に臨む」と語った。日本選手団の人数は、267人になる見通しで国外の冬季五輪では過去最多となった。

 

 3度目の五輪を初の選手団主将として迎える小平は「百花繚乱」をテーマに掲げる。「それぞれの場所でみんなが花を咲かすことができればいい。私なりの大きな花を咲かせたい」と意気込んだ。

 

 主将の打診を受けた時には「正直ふさわしくないのかなと思いました」と言う。小さい頃から恥ずかしがり屋で人前に出ることを得意としないからだ。だが、「昨年から成績も伴ってきて、今の私にしかできない役割。やるべきことなのかなと覚悟を持つことができました」と振り返る。

 

 小平は得意の500mでここ2シーズン負けなし。1000mでは昨年のW杯で世界記録マークした。充実の時を迎えており、金メダル候補に挙げられている。初出場のバンクーバー五輪でパシュートで銀メダルを手にしたが、個人種目での五輪表彰台はない。

 

 長野五輪からは20年の歳月が過ぎ去った。「見たときの感動が私を1年1年成長させてくれた」と小平。男子500mは清水宏保が金、女子500mは岡崎朋美が銅メダルを獲得した。「2人が見ていた景色を見てみたい」。31歳のスプリンターは平昌の地でも最速を追いかける。

 

 日本選手団は前回のソチ五輪を上回る複数の金メダルを含む9個のメダル獲得を目標に掲げている。伊東秀仁総監督は「ソチ五輪は雪の競技が7個で氷が1個だった。今度こそは氷が雪に恩返しする。雪の方もメダルを狙える。雪と氷の集大成。自国開催のつもりでメダルを狙っていきたい」と述べた。

 

 スピードスケートは世界記録を連発している女子パシュートや、そのメンバー候補である高木美帆(日本体育大学助手)にもメダルの期待が集まる。ここで複数個稼げれば、“ソチ超え”も大いにあり得るだろう。

 

(文・写真/杉浦泰介)

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