年が明け、いよいよ新シーズンがやって来る!

 

 1月中旬、2018年のJ2開幕戦のスケジュールが発表された。これを受け、チームやスタッフ、またサポーターも慌ただしく新シーズンに向けて準備に取り掛かる。

 

 1月12日(金)、新チームがトレーニングを開始。2018年の初練習が行われた愛フィールド梅津寺には、サポーターと共に大勢のマスコミ関係者も詰め掛け、平日にも関わらず大変な賑わいとなった。

 

 初日ということもあり、軽めのランニングやグループでのリフティングゲームなど、比較的ゆったりとした練習メニューだったが、選手たちの元気そうな姿を確認することができ、ひとまず安堵した。

 

 2日後の1月14日(日)には、新体制の発表会見が行われ、新加入選手9名が各メディアを通じて紹介された。

 

 2018シーズンの新加入選手は、以下の通り。

・GK(背番号1)岡本昌弘選手(前所属:ジェフユナイテッド千葉)

・DF(背番号2)山崎浩介選手(前所属:明治大学)

・DF(背番号5)前野貴徳選手(前所属:アルビレックス新潟)

・DF(背番号8)安藤淳選手(前所属:松本山雅FC)

・DF(背番号24)池田樹雷人選手(前所属:バンコクグラスFC)

・MF(背番号6)野澤英之選手(前所属:FC岐阜)

・MF(背番号10)神谷優太選手(前所属:湘南ベルマーレ)

・MF(背番号25)竹嶋裕二選手(前所属:ジェフユナイテッド千葉U-18)

・FW(背番号26)上原慎也選手(前所属:北海道コンサドーレ札幌)

 

(※編集部注:コラム更新日の3月7日にジェフユナイテッド千葉からFW吉田眞紀人選手の期限付き移籍での加入が発表された。背番号は28)

 

 なかなかの面子を揃えた感がある今季の新戦力。中でも個人的に嬉しかったのは、前野貴徳選手が6シーズン振りに愛媛へ帰ってきてくれたことだ。愛媛FCユース(現・愛媛FC U―18)出身の前野選手。生え抜き選手の復活は、本当に心強い。 2012シーズンには、トップチームのキャプテンも務めるなど、チームをまとめ牽引する能力もある選手なので、その手腕にも大いに期待したい。

 

 また(1月時点)U―23アジア選手権に日本代表(東京五輪世代の21歳以下のメンバーで大会に臨んだ)として出場していたためトップチームへの合流が遅れた神谷優太選手。彼にも注目が集まっている。味方のゴールを演出する鋭く正確なパスや大きく変化するフリーキックなど、見どころ満載の魅力溢れる選手である。その才能を買われ現在、U―21日本代表チームでも主力として活躍している。ただ、プロとしての経験も含め、全てにおいて完成しているというわけではなく、選手として成長過程の大事な時期にあるとも言える。これから愛媛で大きく成長を遂げて、2020年の東京オリンピックにも挑んでもらいたい。

 

 千葉から加入した岡本昌弘選手は、持ち前の身体能力を活かし、素晴らしいセービングに定評のあるゴールキーパーである。過去、千葉との戦いにおいて、愛媛FCの決定機を何度も邪魔され続けた記憶が蘇る。今度は味方として、敵の攻撃の芽を全て摘み取っていただこうではないか。

 

 昨シーズン、J2リーグ戦での総失点数がワースト3位タイの68だった。今季の課題は、その失点を減らすこと。ゴールキーパーを中心にディフェンス陣には、この最大の課題に取り組んでもらいたい。

 

 1月28日(日)に行われた「愛媛FCキック2018シーズン キックオフフェスタ」では、各選手やスタッフから今年の意気込みが聞かれた。愛媛を離れ、5年間J1リーグの戦いを経験した前野選手は「決して甘くはないJ2リーグだと思います。1年間、まあ厳しいと思いますけど、僕たちは前を向いてやっていくだけだと思っていますし、一緒に戦ってください!」と覚悟が窺える挨拶を行った。

 

 また、間瀬秀一監督は「皆さんと全員で力を合わせて立ち向かい、戦い、そして勝利して、皆で喜び合いましょう! 宜しくお願いします!」と力強く語っていた。彼らの言葉を信じ、我々も、より一層の応援や支援に努めたいと感じている。

 

 開幕1カ月前ともなると、サポーターの忙しさも増していく。2月10日(土)には、愛媛県プロスポーツ地域振興協議会制作による愛媛FCの広報VTR撮影へ参加。オレンジ色のレプリカユニフォームに袖を通し、グリーンバックを背にカメラに向かって太鼓を叩いて参加者と一緒に「エヒーメ! エフシー!」コールを合唱。ディレクターさんの「OK!」が出るまで声をからした。

 

 2月17日(土)、事務局スタッフと共に松山市中央商店街(大街道&銀天街)の各店舗を廻り、2018シーズンの愛媛FCポスター配布と掲出の活動を行った。有り難いことに、今年はサポーターの参加者が増えて、昨年よりも広範囲にポスターを掲出することができた。

 

 2月23日(金)には、「愛媛FC知らせ隊っ!」と一緒に、松山市駅前の周辺にて、往来する人々にホームゲーム(開幕戦)の告知チラシを配らせていただいた。寒い中、コートのポケットから手を出してチラシを受け取って下さった方々には、本当に感謝したい。

 

 愛媛FCを愛する人々がそれぞれの思いで準備を進め、間もなく開幕を迎える。皆の努力が報われるような良い1年にしたいものだ。

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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