18日、サッカーロシアW杯グループFの第1節、スウェーデン代表対韓国代表がニジニ・ノヴゴロドで行われた。前半をスコアレスで折り返し、迎えた後半19分、スウェーデンがVAR(ビデオアシスタントレフェリー)によって得たPKを決めて先制。堅守でならすスウェーデンが、その後、韓国の猛攻をしのぎ1対0、初戦を勝利で飾った。

 

3大会ぶりのW杯を勝利発進(ニジニ・ノヴゴロド)
スウェーデン 1-0 韓国
【得点】
[ス] アンドレアス・グランクビスト(65分)

 

 前日、同組第一試合でメキシコがドイツを下す番狂わせを演じ、俄然、混戦となったグループF。スウェーデン、韓国ともにグループリーグ突破のために勝ち点3がほしい戦いとなった。

 

 前半、ボールを支配したのはスウェーデン。6割近い支配率でボールをキープし、ロングパスでたびたび韓国ゴール前を脅かした。最初の決定機は前半21分。FWオラ・トイボネンがダイレクトでゴール前にパスを出し、抜け出したFWマルクス・ベリがキーパーと一対一。左足で合わせたシュートだったが、GKチョ・ヒョヌのファインセーブで得点はならなかった。

 

 一方、韓国は前半34分、FWソン・フンミンがスウェーデンのパスを自陣でカット。右サイドをドリブルで抜け、一気に敵陣まで駆け上がった。ゴールライン右から折り返したが、シュートにはつながらなかった。その後、カウンター狙いの韓国に対してスウェーデンが押し気味に試合を進め、アディショナルタイムに突入した前半47分、右サイドから上がったDFミカエル・ルスティグのクロスをMFビクトル・クライエソンがヘディングで合わせるも、惜しくもボールは枠の外へ。0対0のまま前半を折り返した。

 

 後半の立ち上がり、まずチャンスを作ったのは韓国だった。後半7分、左サイドからDFキム・ミヌがクロスを入れ、これをゴール前にフリーで入り込んだMFク・ジャチョルが頭で合わせた。だが、ゴールの左に外れて先制点はならなかった。その後、両チームとも決め手を欠く状況で、韓国FWファン・ヒチャン、スウェーデンMFビクトル・クライエソンにイエローカードが出されるなど、荒れた試合展開となった。

 

 ゲームが動いたのは後半19分、ペナルティエリア右でDFキム・ミヌがクライエソンを激しいタックルで倒した。主審は一度、プレーを流したものの、VARでリプレイ検証。結果、スウェーデンがPKを得た。

 

 これをキャプテンのDFアンドレアス・グランクビストが落ち着いて決めて、スウェーデンが先制した。その後、アディショナルタイムでFWファン・ヒチャンがヘディングシュートを放ったが、枠の左側へ。試合はそのまま1対0で終了。勝ち点3を得たスウェーデンは次戦でドイツと、南アフリカ大会以来の勝利を目指したものの敗れた韓国はメキシコと戦うことになる。