18日(日本時間)、サッカーロシアW杯グループEの第1節、ブラジル代表対スイス代表の一戦がロストフで行われた。試合は1対1の引き分けに終わった。前半20分にブラジルがMFフェリペ・コウチーニョの得点で先制したが、後半5分にスイスがDFスティーブン・ツバーのゴールで追いついた。

 

 スイス・GKゾマー、再三のピンチを防ぐ(ロストフ)

ブラジル 1-1 スイス

【得点】

[ブ] フェリペ・コウチーニョ(20分)

[ス] スティーブン・ツバー(50分)

 

 母国で開催された前回のW杯準決勝でドイツに1対7と大敗を喫したブラジル。サッカー王国のプライドをかけて臨む今大会のスタートは、スイスと勝ち点1を分け合う結果となった。

 

 ブラジルは理想的な時間帯で先制点をあげた。20分、FWネイマールからパスを受けたDFマルセロが左サイドからクロスを入れる。これはスイスDFが跳ね返すが、ペナルティーエリア外左でこぼれ球を拾ったコウチーニョが右足でカーブをかけてファーサイドを狙う。コントロールショットは右ポストを叩き、ゴールに入った。バルセロナ所属のMFのビューティフルゴールでブラジルが先取点を決めた。

 

 だが、このゴール後ブラジルは少々ペースを落としてしまった。スイスにボールを持たれる時間もあったが、1点リードのまま試合を折り返した。

 

 後半に入ると、ブラジルはスイスに細かいパスワークでペナルティーエリアに侵入される。これはマルセロがカットしコーナーへ逃れる。この右CKをスイスのツバーにヘディングで決められてしまう。ゴール正面でブラジルのDFミランダがマークにつき切れずに、ツバーに同点ゴールを許してしまった。

 

 ここからブラジルがシュートチャンスを多くつくりだす。21分に途中出場のMFフェルナンジーニョ、25分にコウチーニョがシュートを放つが枠を捉えることはできない。33分にはエースのネイマールが左サイドから右足でロングシュートを狙うがGKヤン・ゾマーにセーブされた。

 

 43分、クロスからネイマールが今度はヘッドでゴールを狙うが、再びゾマーがセーブ。45分には途中からピッチに立ったFWロベルト・フェルミーノがゴールを襲うがゾマーが防いだ。

 

 サッカー王国ブラジルが終盤に牙をむいたものの、スイスの守護神ゾマーが最小失点に抑え、試合は1対1のドローに終わった。

 

(文/大木雄貴)