22日、サッカーロシアW杯グループEの第2節、ブラジル代表対コスタリカ代表がサンクトペテルブルクで行われた。前半をスコアレスドローで折り返した試合は、後半もブラジルがコスタリカゴールを再三脅かすがGKケイロル・ナバスの好セーブもあって得点を奪えない。アディショナルタイムに突入した後半46分、後方から走り込んだDFフィリペ・コウチーニョがねじ込みゴール。さらに後半52分、FWネイマールが決めて2-0でブラジルが勝利した。

 

 ブラジル、シュート21本目でようやく先制(サンクトペテルブルク)
ブラジル 2-0 コスタリカ
【得点】
[ブ] フィリペ・コウチーニョ(90+1分)、ネイマール(90+7分)

 

 ブラジルは前戦、スイスと引き分け、40年ぶりにワールドカップ初戦で勝利を飾れず、このコスタリカ戦は必勝を期して臨むこととなった。FWネイマールはスイス戦で右足首を痛めていたが、この試合も先発出場した。


 前半、立ち上がりからブラジルがボールを支配し、コスタリカは5バックで守備を固めてカウンターを狙う。そのコスタリカが最初の決定機を奪った。前半13分、DFクリスティアン・ガンボアが右サイドをスピードに乗って突破、ゴールライン手前からクロスを上げた。これをDFセルソ・ホルヘスが合わせたが、惜しくもゴール左へ外れた。

 

 前半27分、今度はブラジルがチャンスをつかむ。後方からのパスに左サイドからFWネイマールがオフサイドぎりぎりのタイミングで飛び出し、キーパーと一対一に。だがトラップが大きく流れ、GKナバスにセーブされた。

 

 その後、前半32分にもFWネイマールがMFパウリーニョからパスを受け、ペナルティエリア左から切り替えして、そのままゴール前のMFガブリエル・ジェズスにクロスを上げた。しかし、これもクロアチアディフェンスに阻まれてゴールならず。結局、前半は0対0のまま折り返した。

 

 後半開始早々、ブラジルの猛攻が始まった。後半5分、右サイドからのクロスにMFジェズスがヘディングで合わせたシュートはクロスバーに当たり、こぼれ球に反応したMFパウリーニョがシュートを放つも、ディフェンスの足に当たって先制はならなかった。

 

 後半11分にはMFパウリーニョがペナルティーエリア右から折り返すと、これを中央でネイマールが右足でシュート。だが、GKナバスがファインセーブを見て、得点を許さず。この試合、ここまでに18本のシュートを放ったブラジルだったが、そのほとんどをナバスがファインセーブで防いでいた。

 

 迎えた後半33分、ゴール前で切り返したFWネイマールが倒され、主審はPKの判定。だが、その後にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のリプレー判定が入り、試合は一度中断となった。結果、ファウルはなくPKが取り消しになった。

 

 コスタリカの堅守の前にブラジルは前後半後半90分で得点を奪えず、試合は6分のアディショナルタイムに入った。後半46分、DFマルセロが左からクロスを上げ、これをFWロベルト・フィルミーノが頭で落とし、さらにMFジェスズがワントラップ。その流れたボールを走り込んで来たDFコウチーニョがシュート。堅守を見せてきたGKナバスの股の間を抜け、ゴールネットに突き刺さった。


 1点をリードしたブラジルは、後半52分にMFドウグラス・コスタのパスからチャンスをつくり、最後はFWネイマールが押し込み、今大会初ゴール。ブラジルが大苦戦の末に2対0で勝利し、勝ち点3をものにした。


 1勝1分けのブラジルは勝ち点4となり、次戦はセルビア代表と対戦。連敗しグループリーグ敗退が決定したコスタリカはスイス代表と対戦する。