6月24日
エカテリンブルク3日目です。
この日も快晴。急激に気温が上がり、Tシャツ1枚でいいぐらいの陽気です。町を歩くと日本人サポーターも目立ちます。試合は20時からですが、昼から盛り上がりを見せています。
カメラマンさん、先輩ライターさんと計5人でアパートを借りての共同生活。朝は日本から持ってきた即席ラーメンを食べました。カメラマンさんは試合後、祝杯をあげるために酒屋さんに行ったのですが、買えなかったとのこと。治安対策の一環で、スーパーでも試合当日の酒類販売は禁止されているとか。カメラマンさんはガックリと肩を落として帰ってきました。
エカテンブルクアリーナでのセネガル戦は2-2の引き分けでした。
2度追いついての同点劇は非常に見応えがあり、いいゲームを見ることができました。試合後、ライトアップされたスタジアムはとてもきれいでした(写真)。アパートに到着したのは0時を回っていました。これから朝まで仕事です。日本代表に負けじと、メディアも頑張らなくてはなりません!
6月26日
昨日、エカテリンブルクを離れ、日本代表がベースキャンプを置くカザンに空路で入りました。エカテリンブルクとは7、8度気温が高い印象でしょうか。とにかく夏、とにかく暑いです。
カザンはモスクワから東に約800kmのところにあるタタールスタン共和国の首都になります。鉄道、メトロなど公共の交通機関は充実していて、町も大きいです。市内の中心部にはカザンカ川が流れていて、川辺に入って泳いでいる人がたくさんいました。近くはワールドカップのファンフェスタ会場になっています。パブリックビューイング用の巨大スクリーンがあり、多くの人でにぎわっていましたね。
観光の目玉は、ユネスコの世界遺産に登録されているクレムリンです。施設内にあるロシア正教のブラゴヴェシチェンスキー聖堂、イスラム教のクル・シャリーフモスク(写真)が有名です。ロシア文化とイスラム文化、2つの文化が併存する都市の象徴になっています。ちょっと入ってみたかったのですが、明日未明に第3戦の試合会場ヴォルゴグラードに移動しなくてはならないため、残念ながら見送りです。
さて、エカテリンブルクから直接ヴォルゴグラードに入らずにカザンに来た目的は、日本代表のベースキャンプ地を見ておきたかったからです。
ここはロシア1部ルビン・カザンの施設。ピッチが8面もあり、サウナ、プール、ジェットバス、アイスバスなども完備されているそうです。練習相手として帯同するU-19代表チームも宿泊できるほどの巨大施設。塀のなかに囲まれていて、警備員ががっちりとガードしています。施設は当然ながら関係者以外、立ち入りできません。
静かな環境で、周囲を気にせずサッカーだけに集中できる環境だと言えます。
カザンは日本のグループステージの舞台となるサランスク、エカテリンブルク、ヴォルゴグラードのちょうど中間距離にあたり、気候も近い。カザンが暑くなれば南にあるヴォルゴグラードは、もっと暑くなることが想像されますね。
日本代表は午前11時からトレーニングを行ないました。チームは夕方にチャーター機でヴォルゴグラード入りすることになります。
晴れているのに、突然天気が崩れて豪雨になりました。雷が鳴り、大粒のひょうも降ってきてびっくりです。
さあ我々もアパートに戻って、ヴォルゴグラード行きの準備をしなくては。ちょっと寒いと聞いていたのでダウンジャケットやマフラーを持ってきたのですが、どうも必要ないみたいです。ロシアは広大なのであらゆる準備をしてきましたが、やはり暑いロシアになっていきそうです。
夕食は料理上手のカメラマンさんがつくってくれたカレーライス。いやはや、おいしい!