6月27日
やってきました、ヴォルゴグラード。
ロシアの空港は24時間態勢でやっていて、カザンから午前4時発の便でヴォルゴグラードに飛びました。飛行機内での記憶はほとんどありません。ドン! という着陸のタイミングで起きました。やばい、眠すぎます!
まずはライター、カメラマン仲間とマクドナルドに行って、朝食です。入ると大きなタッチパネルがあってそこでチョイスします。店員さんのところに行くのは、番号を呼ばれて商品を受け取りに行くときだけ。おっ、ロシアでも店員さんはスマイルを忘れませんね。
そのまま次に借りるアパートにチェックインして、早速仮眠を取りました。そして起きて原稿を書いてから、前日会見のあるヴォルゴグラードアリーナへ。
日中になると、かなり暑くなってきました。気温35度。湿度はさほど感じませんが、肌がヒリヒリと痛いです。
ロシア南部に位置するヴォルゴグラードは、ヴォルガ川流域にあります。以前はヨシフ・スターリンの名からスターリングラードと呼ばれ、第2次世界大戦ではナチス・ドイツと激しい戦闘が繰り広げられた場所としても有名ですよね。
スタジアムからは、この町のシンボルとも言える「母なる祖国像」を眺めることができます。剣を掲げる女性の大きな像です。
さてヴォルゴグラードアリーナは屋根に覆われていて、2017年に完成したばかりの近代的なスタジアムです。夕方でも強い日射しが続きますが、屋根が遮っているため選手たちも問題なさそうですね。会見には西野朗監督と川島永嗣選手が出席しました。
取材が終わると、タクシーでアパート近くのスーパーマーケットで買い出しに。カメラマンさんが牛肉のステーキと、トマトソースのパスタをつくってくれました。そして後輩のライターが見つけたのが、さきいかっぽいもの(写真)。いやいや、ロシアにさきいかはないでしょうと思っていたのですが、帰って早速食べてみるとさきいかでした。それもかなりおいしい!
ロシアではここまで食のストレスはありません。
野菜も肉もおいしいですし、サラダの惣菜も口に合います。物価も高くないため、自炊生活は充実です。
さあ明日は、勝って決勝トーナメントを決めたいですね。
移動の疲れが強くなっているので、きょうも早めに休みます。お休みなさい。
6月28日
ヴォルゴグラードは快晴です。これは日中、かなり暑くなりそう。
昨日買っておいたバナナやヨーグルトで朝食を済ませ、取材のテープを起こしたり、試合の資料を見たりと、試合取材に向けた準備を2、3時間ほど。昼食は持ってきたカップラーメンを食べてから会場に向かいます。
試合当日は交通規制が掛かるため、タクシーで向かうことはできません。会場まで30分、てくてくと歩いていきました。
道中ではいろいろな人に出会います。日本のサポーターばかりじゃなく、ポーランドのサポーターやロシアのサッカーファンも多いですね。ボランティアの人から、紙でつくった帽子とうちわをいただきました。熱中症対策に感謝です。
日本がこれまでいい戦いを見せているからか、何度も声を掛けられました。なかでも驚いたのが、筋肉ムキムキのおじさん。何と、Tシャツには「アームレスリング ロシアチーム」と書いてあるではありませんか!
写真をお願いしてみたら、力こぶをつくってくれました。握手は若干痛かったですが、とてもいい人でした! 「ニポーン、イチバーン」と言っていただきました。何とか、日本にはポーランドをねじ伏せてほしいものです!
しかし試合は結局0-1で敗戦。ただ、2位でグループリーグを突破することができました。2大会ぶりの決勝トーナメント進出です。大会前は結果が出ず、期待度が低かっただけに日本代表の奮闘には敬意を表したいと思います。
試合後はアパートに戻って、原稿三昧です。徹夜で2本書き上げて、ラジオに出演してからベースキャンプ地のあるカザンに戻ります。
移動の疲れが抜けないままですが、コーラを飲みながら頑張ります!