「4年に一度のサッカーとサッカー応援仲間の祭典だ!」
 6月、2018FIFAワールドカップ・ロシア大会が開幕した。大会前のテストマッチ(国際親善試合)を含め、本大会での日本代表戦のパブリックビューイングが各地で行われ大変な賑わいをみせている。

愛媛新聞社

 

 

 

 

 私事だが2002年大会の頃から、太鼓を抱えて愛媛FCのサポーターと共に、スポーツバーやサッカー協会主催、またテレビ局主催などの(主に松山市内で行われる)パブリックビューイングに出向き、(日本代表チャントの)コールリードで会場を盛り上げてきた。

 

 そこでは初めて出会う人々とのサッカーによる繋がりが生まれ、いずれ愛媛FCの応援&支援という絆へと昇華していく。私たちにとってワールドカップイヤーこそ、たくさんの「サッカー応援仲間」を作る絶好の機会なのである。

 

 5月30日(水)、愛媛県サッカー協会主催によるキリンチャレンジカップ2018日本代表対ガーナ代表のパブリックビューイングが松山市湊町「Wstudio RED」にて開催された。

 

 この日も私は代表ユニフォームを纏い、太鼓を背負い、松山市銀天街を歩きながら会場へと向かった。平日にも関わらず、主催者や協賛スポンサーの努力もあり、会場には150名近くのサッカーファン(日本代表ファン)が詰め掛け大変な賑わいとなった。

 

「愛媛FCサポーターの松本晋司さんです!」
 試合前、司会者の呼び込みで会場のステージへと登壇。マイクを受け取り、「今日はパブリックビューイングです! お家でテレビを見ているわけではありません。折角パブリックビューイングに集まったのだから、皆で存分に盛り上がっていきましょう!」と挨拶した。

 

 お客さんも拍手で、私の事を温かく迎えてくれた。
「それでは、応援練習をしてみましょう!」と基本の「ニッポン!」コールや代表的なチャント「VAMOS NIPPON」を皆と唄って試合へと臨んだ。

 

 試合は西野朗監督の初陣ということもあり、手探り状態の中、代表チームは苦戦を強いられる。それでも皆さん、コールリードに応えて大きな声と手拍子等で90分間、熱く応援してくださった。

 

 見せ場も少ないまま、日本代表は最終スコア0-2で敗れたのだが、会場は試合終了まで異常な程の盛り上がりであった。イベントの最後は恒例の「愛媛FC!」コールで締め括り、愛媛FCホームゲームへの来場を呼び掛けた。

 

 帰り際、「楽しかったです」「愛媛FC、観に行きます」と多くの方が労いの言葉を掛けてくださった。

 

 6月19日(火)、NHK松山放送局主催による2018FIFAワールドカップ・ロシアの日本代表対コロンビア代表のパブリックビューイング(公開放送)が松山市堀之内のNHK松山放送局(1階ロビー)にて開催された。

 

 この日、松山市内は生憎の雨ということで、イベント責任者の方は、お客さんの来場を心配されている様子だった。しかし、試合開始が近付くにつれ、続々と人が集まり始める。前半を終える頃には、80名を超えるサッカーファン(日本代表ファン)が会場に設置された85インチ(8K)モニターの周りを取り囲んでいた。

 

 イベント冒頭での主催者アナウンスの後、皆の前に出て「愛媛FCサポーターです!今日は盛り上がって、日本代表へエールを送りましょう!」と挨拶。応援は国歌斉唱直後の「ニッポン!」コールからスタート。「VAMOS NIPPON」を始め、「エンターテイナー」や「ニッポン オーレ!」など、数々の代表チャントを来場された方々と一緒に唄い、日本代表を熱く応援した。

 

 ロシアまで皆の思いが届いたのか、強敵を相手に日本代表は最終スコア2-1で勝利した。前半の得点シーン、そして後半の決勝点の場面では、会場が爆発したかのような異様な盛り上がりをみせた。

 

 試合後は「アイーダ」を唄い「ニッポン!」コール。知らない者同士で抱き合い、ハイタッチを繰り返し、会場全体が歓喜に沸いていた。もちろん最後は「愛媛FC!」コールで締め括り、愛媛FCホームゲームへの来場を呼び掛けた。

 

 この日も帰り際、「愛媛FC、応援するよ!」「応援、頑張ってね」など、来場者の方から嬉しい言葉を頂いた。

『普段、Jリーグは観ないけど、サッカー日本代表には興味があるし応援している。また、各種スポーツの日本代表は応援している。』という人々が、愛媛県には未だ大勢存在している。

 

 そういった普段、愛媛FCに関心のない方々も、ワールドカップイヤーのパブリックビューイングには多く集まって来られるのである。私は、そういった方々に向けて、Jリーグの会場のように「皆で応援する楽しさ」「皆で喜びや悔しさを分かち合える感動」を少しでも伝えたいと思っている。

 

 観客動員が伸び悩んでいる愛媛FCだが、今回のようなイベントを通じ、サッカー応援の楽しさを少しでも感じてもらえたなら、きっとニンジニアスタジアムにも足を運んでくれるはず。

 

 先日、愛媛FCホームゲーム会場にて声を掛けられた。
「愛媛FCの試合、観に来ましたよ!」

 

 そこには、「今までJリーグを生観戦したことが無い」と語っておられた、日本代表戦パブリックビューイングの会場で知り合った方の姿があった。

 

「サッカー応援仲間を作る」この取り組み、無駄ではなかったと改めて感じている。

 

愛媛新聞社

 

 

 

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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