グラクソ・スミスクライン株式会社が運営する喘息情報ウェブサイト「Zensoku.jp」にて、当HP編集長・二宮清純がナビゲーターを務める対談シリーズ「二宮清純のゼンソク人間学」が好評配信中です。このシリーズでは幼い頃から喘息に悩まされてきた二宮が、病気を克服して活躍しているスポーツ選手、元選手と対談。喘息をいかに乗り越えるかというテーマで話を進める中で、この病気への理解を深め、患者さんを勇気づけることを目指しています。今回はテニスの国別対抗戦デビスカップで日本チームのキャプテンとしてワールドグループ史上初のベスト8入りに貢献した添田豪選手と、喘息の専門医で新潟大学医歯学総合病院医科総合診療部准教授の長谷川隆志先生との対談を実施。その前編を公開しました!

 当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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 苦しかった2013年

二宮: 2013年も世界を転戦して、グランドスラム全大会で本戦出場を果たしました。ただ、喘息の症状が出て苦しいシーズンだったそうですね。
添田: はい。4〜6月頃に疲労が蓄積したのか息苦しさが出て、体調が思わしくなかったです。夜中に呼吸が乱れて、動悸も激しくなり、寝付けなくなったこともありました。熱も少しあったので大会期間中で試合の疲れも出たのでしょうが、ちょうど台風が接近していたので気圧の変化も影響したように思います。

長谷川: 喘息は風邪やインフルエンザはもちろん、気候や気圧の変化も症状の引き金になります。台風や、いわゆる爆弾低気圧が近づいたりすると、症状が出やすい状況になるんです。いずれにしても眠れないというのは症状として軽くありませんね。

二宮: 10月の大会では試合当日に症状が出てしまったとか。
添田: その時はあいにく雨の日でした。昨年は特に台風が多くて、9月の頭にも症状が出てしまったんです。天候が悪いと「症状が出ないかな」と心配になるので精神的にもハンデを感じますね。

二宮: 大会で海外遠征も続きますから、環境の変化にも敏感になるのでは?
添田: 気になりますね。寒暖の差があったり、乾燥していたりすると症状が出やすくなります。海外のホテルには加湿器がないところが多いので、浴槽にお湯を溜めて対応しています。それでも調子が悪くなってしまうことがありますね。

二宮: 携帯可能な加湿器を遠征先にも持参したほうが良いかもしれません。
長谷川: 加湿器でひとつ気をつけてほしいのは、きれいな水を使って、タンクも清潔に管理することです。菌が繁殖した状態だと、それを撒き散らしてしまうので逆効果になります。
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 後編は3月5日に更新予定です。どうぞお楽しみに!
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