日常の食事・メンタル面を含めたスポーツ・ニュートリションの実践、勝てる選手・勝てるチームをサポートするきめ細やかな栄養指導など、多くのアスリートやスポーツに関わる人々を栄養の面からサポートし、大きな成果へとつなげている『ザバス スポーツ&ニュートリション・ラボ』。その活動を二宮清純が定期的に取材し、レポートをSAVASサイト内で掲載しています。
 今回は6月に開幕するサッカーW杯で日本代表の一員として活躍が期待されるDF酒井宏樹選手(ハノーファー)にインタビュー。海外でプレーする上での食事面での工夫や、ユース時代からの栄養に関する取り組みを伺いました。

(写真:酒井選手をユース時代から担当してきた明治の管理栄養士・柴田さんと、大舞台への意気込みを聞く)
 当サイトではインタビューの一部を特別にご紹介します。
 
<朝食はしっかり食べる>

二宮: 柴田さんは酒井選手への栄養指導は、どのような面から始めたんですか。
柴田: 初めて会ったのはまだ酒井選手が高校1年生の時です。そこで、セミナー、食事調査、栄養ドリルなどを実施することで、若いうちからサッカー選手としての食習慣をつけていく取り組みを行ってきました。

二宮: その成果は?
柴田: 今回、明治とアスリート契約を結ぶきっかけになったのは、ドイツに移籍することで、食事について不安があったからだと思います。栄養面に関して課題を自覚できるのは、ユースの頃から食に対する意識付けができていたからではないでしょうか。

二宮: 酒井選手はドイツに行って、食生活に変化はありましたか。
酒井: 朝食をしっかり食べるようになりました(笑)。日本でも練習前に食事が出ていたんですが、カラダを動かす直前ということで、あまり食べていなかったんです。

二宮: 朝食をきちんととらないとパフォーマンスに影響するでしょう?
柴田: そうですね。何も食べないで練習することは、自分の身を削っているのと一緒。朝食を抜いてしまうと、ケガやパワーダウンにつながっていきます。特に海外に行けば、他の選手と体格やパワーに差がありますからね。ですから、まずは環境に慣れることを優先しながら、できる範囲で「練習前に立ち寄れるガソリンスタンドのサンドイッチでもいいから食べましょう」といったアドバイスをしました。

二宮: 日本と比較すると、食材を確保するのも苦労が多いのでは?
酒井: ドイツに行った当初は戸惑いましたが、なんとかなるものですよ(笑)。また1年目の半年間は外食ばかりで、スーパーにもあまり行きませんでしたからね。ウィンターブレイクで帰国した時に、柴田さんと食事面のことを話し合いました。その後、ドイツに戻って、本格的に自炊するようになりましたね。

二宮: 他に注意している点は?
酒井: いかに疲労が抜けやすくするかをすごく考えていました。試合の2、3日前に疲れがとれにくくなったりするんです。そうなると試合にも影響が出るので時々、日本の柴田さんと連絡を取り合っています。
※インタビュー全文は、SAVASサイトへ。


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