21日、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージ第5戦が行われ、福岡ソフトバンクが埼玉西武を6対5で下し、2年連続で日本シリーズ出場を決めた。ソフトバンクは柳田悠岐が初回に3点タイムリーツーベースを放ち先制。先発のルーキー高橋礼を援護した。西武も最後は1点差に迫ったものの及ばず、10年ぶりの日本シリーズ出場を逃した。日本シリーズは27日、広島の本拠地マツダスタジアムで開幕する。

 

◇ファイナルステージ第5戦
 MVPはCS8打点の柳田悠岐(ソフトバンク3勝2敗 メットライフ)
福岡ソフトバンク 6 = 300|001|020
埼玉西武  5 = 000|021|011

勝利投手 石川(1勝0敗)
敗戦投手 ウルフ(0勝1敗)
セーブ  森(1S)
本塁打  (ソ)柳田2号ソロ
     (西)浅村2号ソロ、中村1号ソロ

 

 勝てば日本シリーズ進出となるソフトバンクは高橋、後のない西武はブライアン・ウルフが先発した。

 

 初回、ソフトバンクは先頭の上林誠知がウルフの初球を叩きライト線へツーベース。明石健志がデッドボールで無死一、二塁。ここで3番ジュリスベル・グラシアルは意表をつくセーフティバントを一塁線に転がし、内野安打。無死満塁で打席に入った柳田がフルカウントから左中間に走者一掃のツーベース。ソフトバンクが3点を先制した。

 

 ルーキーの高橋に4回まで2安打に抑えられていた西武は5回、外崎修汰の内野安打を皮切りに中村剛也、森友哉が連続安打。1点を返してなおもランナー一、三塁でエルネスト・メヒアの内野安打の間に中村がかえり1点差。秋山翔吾がファースト内野安打で続いたが、この回は2点どまり。続く6回表、柳田が2試合連続のソロホームランを放ち、ソフトバンクが1点。その裏、西武が浅村栄斗のソロで追いすがった。

 

 4対3で迎えた8回、ソフトバンクは松田宣浩のフォアボール、西田哲朗の送りバントがフィルダースチョイスとなり1死一、二塁。代打・内川聖一はセンターフライに倒れたが、上林がタイムリースリーベースを放ち、2点を追加。6対3と西武を突き放した。

 

 8回裏、西武は1死三塁から浅村の内野ゴロの間に1点を返した。2点差で迎えた最終回、ソフトバンクのマウンドには4番手の森唯斗。2死から中村剛也にソロホームランを浴びたものの、森友哉をセカンドゴロに打ち取った。ソフトバンクは2年連続、18回目の日本シリーズ進出を果たした。

 

 リーグ2位から日本シリーズに進出する工藤公康監督は「クライマックスは挑戦者、チャレンジャーの気持ちでぶつかった。日本シリーズでもそれは同じこと」と語った。

 

(文/SC編集部・西崎)