22日(現地時間)、FIFAクラブワールドカップ決勝戦のレアル・マドリード(ヨーロッパ王者)対アルアイン(開催国王者)の一戦がUAE・ザイードスポーツシティスタジアムで行われ、レアルが4対1で勝利した。レアルは前半14分にMFルカ・モドリッチのゴールで先制すると、後半15分にはMFマルコス・ジョレンテが、34分にはDFセルヒオ・ラモスがセットプレーから得点をあげた。アルアインは元サンフレッチェ広島のDF塩谷司が後半41分にゴールを奪ったが、終了間際にオウンゴールで4点目を奪ったヨーロッパ王者が逃げ切った。レアルは3大会連続4度目のクラブワールドカップ制覇を達成した。

 

 元鹿島のカイオのアシストで塩谷がゴール(ザイードスポーツシティ)

レアル・マドリード 4-1 アルアイン

【得点】

[レ] ルカ・モドリッチ(14分)、マルコス・ジョレンテ(60分)、セルヒオ・ラモス(79分)、オウンゴール(90+1分)

[ア] 塩谷司(86分)

 

 序盤こそ、開催国王者のアルアインが元鹿島アントラーズのFWカイオを中心にチャンスを作っていた。だが、体が温まると徐々にレアルが主導権を握った。

 

 14分だった。レアルはFWルーカス・バスケスが右サイドからクロスを供給。ペナルティーエリア内でFWカリム・ベンゼマがボールを収め、エリア外にいるモドリッチに落とす。レアルの背番号10はワントラップ後、左足インサイドでゴール左を狙う。シュートは綺麗にゴール左隅を捉えてレアルが先制した。バロンドールを受賞した実力を見せつけるようなシュートだった。

 

 アルアインも反撃に出る。15分、FKから元鹿島アントラーズのFWカイオが抜け出して、右足でシュートを放ち見事、ゴールネットを揺さぶった。しかし、DFラインの裏を取った際、カイオのオフサイドを取られてゴールは幻に消えた。

 

 追加点を奪いたいヨーロッパ王者。17分にはバスケス、21分にはFWガレス・ベイル、35分にはベンゼマに決定機が訪れるがゴールには至らず、1対0で試合を折り返した。

 

 後半に入るとレアルがボールを圧倒的に支配した。15分、レアルの右CK。MFトニ・クロースが直接クロスを入れるものの、クリアーされる。このセカンドボールにジョレンテが右足ダイレクトでシュート。低く速いシュートはゴール左に突き刺さった。34分にも右CKから得点をあげた。ニアに走り込んだラモスがヘディングでゴールネットを揺らし、難なくリードを広げた。

 

 開催国の意地を見せたいアルアインは41分。元Jリーガーコンビが輝きを放った。敵陣右サイドで得たFKからカイオが速いクロスをニアに送る。これに塩谷が頭で合わせると、ボールは左サイドネットに吸い込まれた。

 

 まえがかりになったアルアインの反撃もここまでだった。オウンゴールで4点目を決めたレアルが3大会連続4度目のクラブW杯制覇を成し遂げた。

 

(文/大木雄貴)