2月下旬に2019シーズンはスタートした。2月に入ると様々な告知活動が展開され、気分は一気に開幕戦へと加速していった。

 

愛媛新聞社

 

 

 

 

 開幕まで1週間を切ると、ローカルの新聞やテレビ、ラジオなどで愛媛FCの情報が連日のように伝えられ、意識せずとも目や耳に飛び込んでくる。

 

 2月17日(日)には、選手、スタッフと共に私たちサポーターも参加し、街頭でのチラシ配りや(スケジュール)ポスターを貼付する告知活動が行われた。

 

 例年であるとチラシ配りやポスター貼付の活動は、事務局スタッフとサポーター有志のみで行うのが当たり前となっていたのだが、今年は違う。何と今回は、選手たちが率先して、この活動に参加してくれたのだ。選手たちによる、この取り組みからは、今季に賭ける並々ならぬ思いが感じられた。

 

 近年、観客動員数に陰りが見える愛媛FCのホームゲーム。その問題は選手たちも気にかけ、心配している様子だった。昨年の活動報告会で選手たちと話す機会があった。

 

「お客様が大勢詰め掛けたスタジアムで試合がしたい!」

「沢山のサポーターの歓声に包まれプレーすることで、選手は最高のパフォーマンスを発揮することができると思う」

「集客に向けて、自分たちにできることがあれば何でもしたい!」

 

 現状のスタジアムへの観客動員に対し、変化を求める熱い要望を語ってくれた。

 

 そんな選手たちの思いがフロントに通じて、今回の活動に繋がったようだ。

 

 人々が往来し、賑わう日曜日の松山市中央商店街(大街道・銀天街)と松山市駅周辺。この日は選手たちとの活動だった。集合場所にはサポーターも数多く集まってくれた。最初に担当者から活動についての説明が行われる。その後(選手を含め)60名を超える参加者が街頭の各所に散らばり、声を出しながらチラシ配りを行ったり、商店街の店舗を巡って、ポスターの掲出をお願いしたり、開幕戦の告知活動に汗を流した。

 

 途中、一般の方からのサインのお願いや写真撮影に応じながら選手たちも頑張ってくれた。1時間半程の活動だったが、今回は選手が参加してくれたことで往来する人々の興味を引くことができて、告知イベントは大いに盛り上がった。

 

 願わくば、この活動に留まらず、今後も地域の人々の前に選手たちが出て行って、どんどん「顔」と「名前」を売って欲しい。選手が個々にアピールし(時にはセルフプロデュースも駆使し)、地域の人々に覚えていただくことで、身近に感じてもらうことが大事だと思う。そうすることで“この前会った、あのお兄さんが頑張っているのだったら、スタジアムに観に行ってみよう”と思ってくれる人が増えるからだ。

 

 開幕を控え忙しい中、今回の活動参加に踏み切ってくれた選手たちには感謝したい。また、彼らの気持ちを理解し汲み取って、参加を許可してくださったフロントの方々にも御礼を申し上げたい。

 

 1週間後の2月24日(日)には、2019シーズンの開幕戦(愛媛FCホームゲーム)を無事に迎えることができた。会場には、昨季の平均入場者数の倍近くとなる6212人の観客が詰め掛け、久しぶりに入場の待機列も長く伸び、嬉しい悲鳴が運営スタッフの口からもこぼれ伝わってきた。

 

 この日のJ2リーグ開幕戦は最終スコア0-0と引き分けに終わったが、安定した守備から若い攻撃陣が鋭い攻めを魅せるなど、愛媛FCとしては充分に手応えを感じられる試合内容であった。試合終了時には大勢の観客から選手たちに対し、温かい拍手が送られていた。

 

 今季こそは早い段階で勝ち点を積み上げ、余裕を持って上位進出を目指して欲しいものだ。それが叶えば、スタジアムも賑わいを取り戻すはず。

 

 約9カ月にわたる長期のリーグ戦に船出した愛媛FC。愛媛を愛する人間としては「愛媛」の看板を背負い、全国区のリーグで身体を張り、必死になって戦っている彼らを見過ごすことはできない。より多くの同郷の方にも、そういった思いを共有していただけると有り難い。そして、地域の皆さんと一緒に、彼らが思う存分戦える環境を創っていけるよう、今後も努力していきたい。

愛媛新聞社

 

 

 

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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