2012年に開設したスポーツポータルサイト「Sportsプレミア」では新たなスポーツ記事を連日、配信中です。このサイトではJBpress(日本ビジネスプレス)、講談社、スポーツコミュニケーションズの共同運営により、3社がそれぞれ配信している独自の記事を合わせて読むことが可能になっています。このたびゼンショー協力のオリジナル対談コーナー『虎四ミーティング〜限界への挑戦記〜』が更新されました。サッカー解説者の福田正博さんに続くゲストはサッカー解説者の釜本邦茂さん。二宮清純とすき家の商品『炭火塩だれとりマヨ丼』を食べながら、日本サッカーについて色々と語ってもらっています。
 当サイトでは特別に対談の一部を紹介します。

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二宮: 今回は先月9日に発売開始した『炭火塩だれとりマヨ丼』をご一緒に食べながら、日本サッカーへの忌憚のない意見をおうかがいしたいと思います。
釜本: これは初めて食べるけど、『炭火塩だれとりマヨ丼』は、からしマヨネーズが効いていて、僕は好きだな。とてもおいしいですよ。

二宮: いきなり、シュートを打ってこられましたね(笑)。
釜本: いや、僕はおいしいものはおいしいと、はっきり言う性格だからね。ストライカーだからかな(笑)。

二宮: ところで釜本さんは現役時代、食生活はもとより体重の増減にまで気を配っていました。今でも健康面で気を付けていることはありますか?
釜本: いや、もう特別なことはしていません。ただ、3食きちんと決められた時間に食べるようにしています。あとは体重を85キロぐらいでコントロールしていますね。一時88キロになって、ヒザが痛くなったんです。サッカー教室をすると3時間ほど立っていなければならないので、ヒザが痛いと務まらない。それからは体重をキープするように心がけています。

二宮: さて、先日、日本サッカー協会は、日本代表の新指揮官としてハビエル・アギーレ監督の就任を発表しました。W杯ではメキシコ代表の監督として、2002年日韓大会、10年南アフリカ大会と、いずれもベスト16に導いた実績を持っています。アギーレ新監督の能力は別として、釜本さんは「日本人監督でもいいのでは……」というご意見でしたね。
釜本: そうです。サッカー協会がコーチングライセンスの制度を設立して、はや20年。今やJリーグのチームや代表の監督ができるS級ライセンスを持っている人は、何百人といるわけです。しかし、W杯を任された日本人監督はほとんどいません。1998年フランス大会の時は、アジア最終予選の途中で加茂(周)さんから後を継いだ岡田(武史)が本大会でも指揮を執りましたが、その後はフランス人の(フィリップ・)トルシエ(98〜2002年)、ブラジル人のジーコ(02〜06年)と続いて、10年南アフリカ大会に関しては、最終的には岡田が監督に就いたものの、スタートはボスニア・ヘルツェゴビナ人の(イビチャ・)オシムでした。そして今回のブラジル大会までの4年間をイタリア人の(アルベルト・)ザッケローニが率いた。つまりほぼ外国人任せの状態が続いているんです。さらに言えば、選んだ監督にも一貫性が見られない。果たして、この間に日本のサッカー界に何が残ったのかと疑問を抱かざるを得ません。

二宮: サッカー協会がJリーグを創設したのには、地域密着、選手育成はもちろんですが、指導者を育成しようという狙いもありました。例えば、現在のJリーグには12、13年と広島を連覇に導いた森保一監督がいます。このように優秀な日本人指導者も育ちつつある。
釜本: その通りですね。ほかに国際大会を経験した日本人監督もいる。五輪では、山本正邦、反町康治、関塚隆が、それぞれアテネ、北京、ロンドンと指揮を執りました。しかし彼らは五輪後、協会に残ることなく、クラブチームの監督に就いた。五輪代表チームの監督を任せたわけですから、協会が彼らをもっと活用できるような対応の仕方もあったんじゃないかと思うんです。A代表の岡田も含めて、協会は世界の舞台で戦った人たちをちゃんと残しておかないといけない。新しい指揮官へのアドバイスなど、次の大会に向けて、フィードバックできるような環境を作るべきだと思うんです。

二宮: 技術委員会でブラジルでの戦いぶりを検証し、コンディション調整の失敗などを挙げていますが、多少おざなりになったような印象を受けます。
釜本: 僕もそう思いますね。やはり日本人の特性に合ったサッカーはどういうものか、それをはっきりさせなければならない。今回優勝したドイツみたいなサッカーをやれと言われてもできるわけではありませんから。

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 この『虎四ミーティング』のコーナーは月2回更新です。釜本邦茂さんとの対談後編は22日(金)にアップします。どうぞお楽しみに。