8月18日(月)

◇2回戦
 15安打11盗塁で大勝
利府(宮城)      0 = 000000000
健大高崎(群馬)   10 = 30210202×
 1回裏、健大高崎が利府のエース奈須野聖也(3年)の立ち上がりを攻めた。1死後、2番・星野雄亮(3年)が四球で出塁すると、すかさず盗塁を決めて二塁へ。3番・脇本直人(3年)は内野安打で出塁し、1死一、三塁とした。4番・長島僚平(3年)の犠飛で先制する。さらに5番・柘植世那(2年)、6番・山上貴之(3年)の連続タイムリーで2点を追加し、一挙3点を先制した。3回裏、健大高崎は拓殖の2本目となるタイムリーなどで2点を追加し、試合の主導権を握る。4回にも1点を追加した健大高崎は6回裏、2死無走者から四球で出塁した脇本が盗塁、さらにはパスボールで三塁へ。続く長島は四球で出塁して一、三塁とすると、柘植が走者一掃となる二塁打を放ち、2点を挙げた。8回裏にも2点を追加した健大高崎。結局、この試合15安打11盗塁と、持ち前の機動力をいかした攻撃で10得点。投げては4投手の継投で利府打線をシャットアウト。完封勝ちで初の3回戦進出を決めた。


 22年ぶりに3回戦進出
大垣日大(岐阜)   2 = 002000000
三重          4 = 31000000×

 東海勢同士の対戦となったこの試合は、三重が序盤のリードを守り切った。1回裏、1死から2番・佐田泰輝(3年)が内野安打で出塁した。続く3番・宇都宮東真(3年)は二ゴロに。併殺かと思われたが、この打球を二塁手がセカンドへ悪送球し、1死二、三塁となった。ここで4番・西岡武蔵(3年)がタイムリーを放ち、三重が先取点を挙げた。この後、5番・稲葉隆也(3年)の犠飛、7番・世古錬(3年)のタイムリーで2点を追加した。さらに三重は2回裏にも1点を追加し、その差を4点に広げた。一方、大垣日大は3回表、1死一塁から3番・内藤大貴(3年)が一塁線を破る二塁打を放ち、1点を返す。さらに2死三塁の場面、5番・野崎文志(3年)の初球が暴投となり、三塁ランナーが返って2点差に迫った。しかし、中盤以降は両校の投手陣が力投し、互いに追加点を許さない。結局、序盤でリードを奪った三重が逃げ切るかたちで勝利し、22年ぶりとなる3回戦進出を決めた。


 接戦制し、5年ぶり3回戦進出
日本文理(新潟)   3 = 000003000
東邦(愛知)      2 = 000110000

 序盤は、東邦・藤嶋健人(1年)、日本文理・飯塚悟史(3年)の好投手同士の手に汗握る投手戦となり、ゼロ行進が続いた。そんな中、思わぬかたちで東邦に先取点が入った。4回裏、先頭の3番・工藤駿(3年)が二塁打を放つと、4番・溝口慶周(2年)はストレートの四球で出塁する。5番・宮沢一成(3年)の犠打でそれぞれ進塁し、1死二、三塁とした。2死後、7番・藤嶋の打席で飯塚のフォークボールを捕手が後逸し、三塁ランナーが生還。東邦に待望の先取点が入った。5回裏、東邦は1死から1番・鈴木大輔(3年)がヒットで出塁すると、二盗を決める。2番・児玉大樹(3年)がレフト前へ。この打球を左翼手が後逸し、二塁ランナー鈴木が2点目のホームを踏んだ。6回表、日本文理が反撃する。この試合初めての連打が出て無死一、三塁とすると、1番・星兼太(2年)のタイムリーで1点を返す。さらに1死満塁とすると、主将の4番・池田貴将(3年)が三遊間を抜ける2点タイムリー。日本文理が逆転に成功した。投げてはエース飯塚が6回以降は、ほぼ完璧なピッチングで東邦打線を寄せ付けなかった。最後は3者連続で空振り三振に仕留め、1点差を守り切った。日本文理は第11日第1試合で同じ北信越勢の富山商と対戦する。


 3投手の継投で逃げ切る
星稜(石川)       4 = 102001000
鹿屋中央(鹿児島)   1 = 100000000

 初回、お互いに両先発投手の立ち上がりを攻める。1回表、星稜は2死一塁から4番・村上千馬(3年)、5番・佐竹海音(2年)の連打で1点を先制した。その裏、鹿屋中央は死球、犠打で1死二塁とすると、2死後、4番・木原智史(3年)が同点タイムリー。すかさず試合を振り出しに戻した。3回表、星稜は先頭の3番・谷川刀麻(2年)がヒットで出塁すると、村上は犠打を試みる。この打球を捕手が二塁へ。しかし、二塁はセーフとなり、すかさずボールは一塁へ送られるも、これが悪送球に。ボールはカメラマン席に入り、それぞれランナーに2つの進塁が許され、谷川が生還した。さらに7番・今村春輝(3年)のタイムリーで1点を追加した星稜は、6回表にも1点を挙げ、リードを3点とした。一方、2回以降、追加点を奪えずにいた鹿屋中央が9回裏、粘りを見せた。先頭の木原が四球で出塁すると、1死後、6番・大田豪(3年)が二塁打を放ち、二、三塁と一打同点のチャンスをつかむ。ここで星稜は7回から外野に下がっていたエース岩下大輝をマウンドに戻した。岩下は後続を三振、一ゴロに打ち取り、ゲームセット。星稜が16年ぶりに3回戦進出を決めた。次はベスト8をかけて、第10日第1試合で八戸学院光星(青森)と対戦する。